みなさん、映画は好きですか?
10代のみなさんに、映画と原作のどちらもおすすめしたい作品を集めてみました。
本が好きな人にも、映画が好きな人にも、映画は好きだけど本はあまり読まないという人にも楽しめる素敵な作品ばかりです。映画と原作の世界を存分に味わってみてください。
博士の愛した数式
記憶が80分しかもたない元・数学者のもとで家政婦として働くことになった「私」とその息子・ルートの物語。キャストが小説の雰囲気そのままで、心が温まります。第1回本屋大賞受賞作です。
西の魔女が死んだ
手元に置いてくり返し鑑賞したい映画です。やわらかく包み込んでくれるような原作の世界観がそのまま味わえます。キャストもみんなイメージ通り。特に、ゲンジさんの木村祐一さんはイメージ以上にぴったりはまり役でした。
くちびるに歌を
五島列島にある小さな島の中学校の合唱部と産休の先生の代わりに東京から新しい先生がやってきた先生との物語。Nコン課題曲であるアンジェラ・アキの名曲「手紙~拝啓 十五歳の君へ~」に合わせて、中学生たちがそれぞれの悩みや未来に向けた思いがつづられます。ドキュメント番組に着想を得たという原作もすてきですが、五色列島の美しい景色と彼らの歌をぜひ映画でも味わってみてください。
ホームレス中学生
ある日突然、父からの「家族解散」宣言で家を失うことになってしまった中学生・たむちんの笑って泣ける物語。お笑いコンビ「麒麟」の田村裕さんが実体験を描いたベストセラーが原作です。中学生がホームレスになるという深刻な現実を、朗らかな人柄でコミカルに乗り越えるたむちんですが、いつだれの身に起きてもおかしくない出来事だと思います。もしも、自分だったら・・・、友だちだったら・・・という目線で見て欲しい。映画もいいですが、フジテレビ・ドラマ版の主演を演じた黒木辰哉さんがたむちんのイメージにぴったりでした。
桐島、部活やめるってよ
早稲田大学在学中に第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウさんのデビュー作を映画化。高校生たちのさまざまな思いをそれぞれの視点から描く、人気キャストが勢ぞろいした青春群像劇。原作もよかったですが、監督の味付けがされた映画もまた違った感じがあり、どちらも合わせてみて欲しい作品です。
八日目の蝉
不倫相手の赤ん坊を誘拐した女。女は4年間のあいだ、赤ん坊を自分の子どものように育てながら逃亡を続けるが、やがて女は誘拐犯として捕らえられ・・・。愛人の娘を誘拐してしまう女、自分が何者なのかアイデンティティをうまく築けない娘、バラバラになってしまった家族、立場によって感情を突き動かされる人物や瞬間がそれぞれ異なる作品だと思います。大人の事情に振り回され、自分をうまくとらえることができない少女の葛藤に心揺さぶられます。
きみはいい子
子どもたちとの信頼関係を築けない新任担任、家に居場所のない子ども、幼い娘に手をあげてしまう母親、かつて虐待を受けていたママ・・・同じ町にくらす彼らの人間ドラマ。思うようにいかない現実のなかでもがきながら、ぬくもりを求めるような物語です。原作、映画ともに心の柔らかい部分をぎゅっと掴まれるような作品です。
映画が好きな人に
いかがでしたでしょうか?観たい映画、読みたい原作本はありましたか?映画が好きな人におすすめの本はこちらにも