レポート・論文の書き方がわかる本を探してみよう

レポートの書き方を教えてください。どんな風に書いたらいいのかわからなくて困っています。

大学生になってはじめてレポートを書くという人や、いつもレポートをがんばって書き上げても評価がイマイチだという人にも参考になる本ありますよ。

レポートを書くポイントやコツについて一緒に調べてみましょう。

キーワード

わからないこと、調べたいものがあるときは、まずそのテーマについて正しく理解する必要があります。テーマの概念や定義を調べ、関連するキーワードを集めます。

知っているつもりの言葉でも、辞書や辞典で調べてみると違ったイメージで捉えていたり、定義を正しく理解していなかったということはよくあります。調べる時には、インターネットの情報ではなく辞書で調べてね。

まずは調べたいテーマそものもについて知ることが大事なんだね

ここでは「レポート」や「論文」を書くときによく出てくる言葉についても調べてみよう

レポートといっても、授業カード、ブックレポート、論文などいくつか種類があります。それぞれ、どんな定義があるのか調べてみましょう。また、レポートや論文に関連する基礎用語も抑えておこう。

レポートの種類
レポート、論文、報告書、ブックレポート、授業カード など
論文に関する基礎用語
表題、論証、データ、参考文献、アウトライン、フィールドワーク、レファレンス、パスファインダー、電子ジャーナル、リポジトリ など

いいレポートを書き上げるコツは図書館を上手に使うこと。
くまくんは、図書館利用してる?

図書館?学習スペースとしてはよく利用するけど…。

大学図書館は、学部に合わせた専門書がそろっているだけでなく、電子ジャーナルや電子書籍なども読めるから活用しないともったいないよ。

図書館で調べるときにどんな本棚から本を選んだらいいのか本の分類をチェックしてみよう。レポートや文章の書き方について書かれた本ならこちら。

図書館で調べるときの本の分類
8類【言語】
816…文章、文体

心理学(140)、工学(500)、医療系(400あるいはW)など研究分野によってレポートや論文の書き方も異なります。それぞれの分類の棚ものぞいてみよう。

入門書を探して読もう

キーワードと探したい本の場所のイメージがつかめたら、まずは入門書を探して読んでみよう。

レポートってなに?論文ってどうかくの?という初心者向けでわかりやすい、わたしのおすすめはこの2冊。

ゼロからわかる大学生のためのレポート・論文の書き方 


大学の授業では指導してくれないきちんと評価される書き方を徹底的に教えます!
レポートや論文にはどんなタイプがあるの?論文を書くために必要なものって?資料はどうやって集めるの?さらによい論文に仕上げるためにチェックしたいポイントは?
レポート・論文の基礎知識を抑えて、書き方のポイントがすっきりとわかりやすくまとめられています。論文の書き方に迷ったとき、参考になります。手元に置きたい入門書。

コピペと言われないレポートの書き方教室: 3つのステップ

インターネットでの情報検索が一般化し、さまざまなシーンでコピペ」問題が起こっている。論文に引用は不可欠な要素だが、この引用とコピペを混同している学生は少なくない。レポートの書き方の基礎を抑えて「コピペで不可!」にならないために、情報を正しく“引用”した合格レポートの書き方。これまでレポートの評価がイマイチという学生に。
これはすべての大学生に一読してほしい。

レポートビギナーのみなさんにわたしがおすすめするのは、この2冊。合わせて読むと効果的です。

おまけの1冊を紹介します。

新版 論文の教室 レポートから卒論まで (NHKブックス)


君は論文って何かを知っているか?
作文の苦手な大学新入生と一緒に、論文を仕上げるまでのノウハウを学びます
フランクな語り口で書かれているので「実はあまり普段本を読みません」という人にもとっつきやすい文章ではないでしょうか。ちょっと好みが分かれそうでもありますが。「とりあえず、論文てなに?」という人向きです。

ほかにも入門書はたくさんあります。自分に合った本を探してみてね。

より詳しく調べたい

学内だけでなく雑誌へ論文を投稿する、あるいは学生だけでなく就職しても使えるような一般的なレポートの書き方についてもう少し詳しく知りたいという方は、より詳しく書かれた本を探してみるのもいいでしょう。

理科系の作文技術

論文・レポートの書き方の指南書といえば、この本がおすすめです。1981年の出版以来、毎年重版を重ねているというモンスター本です。2016年には書籍が100万部を突破しました。これまでに最も多く読まれている論文ハウツー本です。
レポートや論文の書き方をまとめた本はたくさん出版されていますが、そうした著者のみなさんもこの本を参考に論文を書かれてきたであろうと推察すると、レポート作成本としても第一人者ならぬ「第一人本」といえます。
タイトルには「理科系の」とありますが、理系研究者に限定されない内容で、文章のまとめ方の参考にもなります。
若い人には文体の古さや堅苦しさを感じるかもしれませんが、大学生のみなさんには、これくらいの文章は読んで欲しいと思います。迷ったときには確認できるように、手元に置きたい1冊です。

レポートの組み立て方

『理科系の作文技術』と同じ木下是雄さんによるレポートの書き方本です。同じような内容ですが、こちらはより一般向けに書かれたもの。仕事でレポートを書く、という方にもおすすめです。

前者は理系向け、後者はそれを一般向けにした内容です。

インターネットのサイトで探す

大学のサイトでレポートの書き方を教えてくれている大学もあります。他大学のサイト(特に同じような学部のある大学)で参考にするのもよいと思います。
「大学」「レポート」「書き方」などのキーワードで検索すると、いろんな大学の参考文献が読めますよ。

まとめ

レポートをはじめて書く人、レポートをうまく書けないという人のための初心者向けのレポートの書き方の本をいくつか紹介しました。ここで紹介しているのは、わかりやすく書かれた基礎の本です。先生によっては、かんたんな基礎もできていないレポートは読んでもらえない、あるいは評価されないということもあります。まずは、基礎を抑えて、先生に読んでもらえるレポートを書くところからはじめてみてください。たくさんのレポートをこなすうちに、コツがつかめてくると思います。
わからない点や不安な点は、直接先生に質問するのもよいでしょう。

なんだかレポートが書けそうな気がしてきたよ。

レポートの書き方のほかに、うまく参考文献が探せない時など、大学の図書館司書さんに相談するものおすすめですよ。

レポートがんばってくださいね。