2018年【国語】国公立高校国語入試問題【小説】まとめ

2018(平成30)年の全国高校入試の国語問題に出典された小説をまとめています。受験生のみなさんの読書の参考にどうぞ。

空欄や県名抜けているところは、小説問題がないかデータがなかったところです。ここ数年、小説問題が縮小され、データやアンケート結果からの読み取りや、自分の考えをまとめるような問題も増えています。いずれも文章から読み取るのは同じですが、読み取りや書き取りの力がより求められていると感じます。日ごろから、言葉に触れる機会の多い人とそうでない人の差が出そうですね(;^_^A 新聞を読むのも対策になりそうですね。

※個人的に趣味の範囲で情報収集したものですので、参考までに。

入試問題に出典の多かった小説

2018年の公立高校国語入試問題に一番取り上げられた小説は原田マハ『リーチ先生』でした。北海道・埼玉県・富山県・徳島県・愛媛県・福岡県で出典されました。
明治42年、22歳で来日したイギリス人の芸術家バーナード・リーチと若き芸術家たちとの実話をもとにした物語です。本屋大賞ノミネート作品です。

次いで、多かった小説は小嶋陽太郎『ぼくのとなりにきみ』です。岡山県・香川県・佐賀県・鹿児島県のほかに東京都立高校の入試問題にも取り上げられました。

慎重で大人っぽいサクと、スポーツ万能で天真爛漫なハセ、そして奇妙な行動が目に付く近田さん、3人の小さな冒険と青春の物語です。

北海道・東北地方

【北海道】 原田マハ『リーチ先生』

リーチ先生
集英社
原田マハ

2018年の公立高校国語入試問題に一番出典の多かった小説がこの『リーチ先生』でした。北海道・埼玉県・富山県・徳島県・愛媛県・福岡県で出典されました。

【青森県】 木村富美子『運動会』

随筆家・木村富美子さんのエッセイです。『巣立ちの季節』(現代随筆選書)に収録されているようです。すでに絶版となっていますので、読みたい方は図書館で借りてみてね。

【岩手県】堀米薫『 あぐり☆サイエンスクラブ 』

私立受験をあきらめた小学5年生の学が、偶然手にしたチラシに引き寄せられて米作りをはじめることになる、というストーリー。農業・酪農家であり児童文学作家の堀米薫さんの作品には、農業に携わっているからこそ描ける視点があります。高学年から中学生にぜひ読んで欲しいおすすめの作家さん。入試問題にもよく出典されている作家さんです。

【宮城県】 山本甲士『ひかりの魔女』

浪人生の真崎光一は一日中家にいるのだが、そこにおばあちゃんが同居することになって・・・。笑顔と元気がみなぎるスーパーおばあちゃん小説です。魔女のタイトルと表紙のかわいらしいおばあちゃんのイメージのギャップにやられました!

石川県でも出典されました。

【秋田県】万城目学『悟浄出立』

悟浄出立
新潮社
万城目学

歴史ファンタジーのジャンルで読者を魅了する万城目学さんがずっと書きたかったという物語。西遊記の沙悟浄、三国志の趙雲、司馬遷に見向きもされないその娘ー中国の古典に登場するあの脇役たちを主人公にした短編集です。出典されたのは西遊記の河童・沙悟浄を主人公にした物語。

【山形県】 福田隆浩『香菜とななつの秘密』

小学5年生の香菜は引っ込み思案で人前で話すのが苦手だが、聞き上手で観察力がある。そんな香菜が学校でみつけた秘密をクラスメイトと解決していく物語です。問題では「広瀬くんの秘密」が出典されました。

【福島県】横沢彰『ナイスキャッチ!』

ナイスキャッチ!
新日本出版社
横沢彰

人との関わりをさけて美術部に入部したこころ。スケッチ中にホームランボールが飛んできて、思わずナイスキャッチ!こころは野球に心を動かされていきます。スカイエマさんの表紙イラストもかわいいです!

関東地方

【茨城県】小瀬木麻美『あざみ野高校女子送球部!』

送球とはハンドボールのこと。

高校入学後の体力測定で、つい本気を出してしまい、ハンドボール投げの学校記録を出してしまった凛。中学校での経験からもうチーム競技はやらないと決めていた凛だったが、ハンドボール部に入部することに・・・。スポーツ青春小説です!

【栃木県】 宮下奈都『窓の向こうのガーシュウィン』

ずっと周囲とうまくなじめないでいた19歳の「私」。ヘルパーとして働く横江さんの家で“額装家”の男性と出会う。

【群馬県】 宮下奈都『つぼみ』

宮下さんの代表作『スコーレNO.4』のスピンオフを収録した短編集です。

【埼玉県】 原田マハ『リーチ先生』

2018年の公立高校国語入試問題に一番出典の多かった小説がこの『リーチ先生』でした。

北海道・埼玉県・富山県・徳島県・愛媛県・福岡県で出典されました。

【千葉県】 冲方丁『光圀伝』

水戸黄門の名で知られる水戸光圀の生涯を描いた歴史小説です。「天地明察」や「はなとゆめ」など冲方丁さんの描く歴史小説は、やわらかい文章で読みやすくより歴史が身近に感じられます。
出典されているのは、病床の光圀を兄が訪れる場面です。それまで兄に頂いてた敵対の思いが変化を見せる点に注目です。問題は、少し難しいかなという印象でした。

【神奈川県】 藤井清美『明治ガールズ 富岡製糸場で青春を』

明治時代の幕明け。できたばかりのフランス式の富岡製糸場ではたらく元武家の娘・横田英と少女たちの青春物語。世界遺産となった富岡製糸場について知るにもぴったりの1冊。出典されているのは、武士の娘・英と幼なじみで使用人の幸次郎が再会するシーン。英の身分違いの恋にも注目の胸キュンシーンです(*ノωノ)

ほかに長崎県でも出典されています。神奈川県で出典された部分の続きが長崎県で出典されています( *´艸`)

東京都

【東京都共通】澤西祐典「辞書に描かれたもの」

【著者】文月 悠光,澤西 祐典,小林 恭二,中川 大地,三遊亭 白鳥,藤谷 文子,木村 衣有子,加藤 ジャンプ,小林 紀晴,藤谷 治

辞書をめぐるアンソロジー『小辞譚: 辞書をめぐる10の掌編小説』より、澤西さんの「辞書に描かれたもの」が出典。大修館書店のPR誌「辞書のほん」に発表された九つの物語に、一つの書き下ろしを加えた。

日比谷高: 宮下奈都『羊と鋼の森』

2016年本屋大賞を受賞した話題作。ピアノ調律に魅せられた青年が一人前の調律師をめざす成長物語。

青山高:市原麻里子『木骨記』

木骨記
新人物往来社
市原 麻里子 (著)

江戸時代中期、日本ではじめての木造の全身骨格模型を作り上げた安芸国(広島県)の医師・星野良悦と木工芸師・原田孝次の生涯を描く。

西高:小嶋陽太郎『ぼくのとなりにきみ』

ぼくのとなりにきみ
ポプラ社
小嶋 陽太郎 (著)

2018年の公立高校国語入試問題で原田マハさんの『リーチ先生』に次いで出典の多かった小説です。岡山県・香川県・佐賀県・鹿児島県のほかに東京都立高校の入試問題にも出典されました。

国立高:米澤穂信『いまさら翼といわれても』

人気シリーズ〈古典部〉ミステリーの最新刊。人気作品の最新刊が入試問題に出典されるのは珍しいです。読んでみたい人は『氷菓』からどうぞ。

隅田川高:尾崎一雄『トラの話』

暢気眼鏡 虫のいろいろ 他十三篇 (岩波文庫 緑 157-1)
岩波書店
尾崎 一雄 (著), 高橋 英夫 (編集)

尾崎一雄は、1937年に短編集「暢気眼鏡」で第5回芥川賞を受賞した昭和初期を代表する小説家です。出典された「トラの話」は、『虫のいろいろ』に収録。

新田次郎『思い出のともしび』

新田次郎さんの旧制中学時代をつづったもの。すべて自身の体験というわけではなく、同年代の友人・先輩たちのはなしもモデルにしています。こちらも絶版となっているようなので、図書館で借りてみてください。

中部地方

【新潟県】星野道夫『悠久の時を旅する』

アラスカの美しい自然を撮り続けた写真家の星野道夫さん。現在もファンは増え続けています。未発表の写真とエッセイを収録しています。

【富山県】原田マハ『リーチ先生』

リーチ先生
集英社
原田マハ

2018年の公立高校国語入試問題に一番出典の多かった小説がこの『リーチ先生』でした。

北海道・埼玉県・富山県・徳島県・愛媛県・福岡県で出典されました。

【石川県】山本甲士『ひかりの魔女』

浪人生の真崎光一は一日中家にいるのだが、そこにおばあちゃんが同居することになって・・・。笑顔と元気がみなぎるスーパーおばあちゃん小説です。魔女のタイトルと表紙のかわいらしいおばあちゃんのイメージのギャップにやられました!宮城県でも出典されました。

【福井県】 野口卓『一九戯作旅』

読み方が難しい(・´з`・)「いっくげさくたび」と読みます。物書きになろうと江戸にやってきた十返舎一九が下積みを経て『東海道中膝栗毛』を書き上げ人気戯作家となるまでの道のりを描きます。

【山梨県】香月夕花『左手のルロイ』

【長野県】森谷明子『南風吹く』

南風吹く (光文社文庫)
光文社
森谷 明子 (著)

瀬戸内海に浮かぶ五木島の分校に通う高校生たちが、俳句甲子園出場を目指す青春物語。前作『春や春』の彼らも物語の中に登場しますよ。『春や春』も国語入試問題によく出典されている小説です。合わせて読んでみませんか。

【岐阜県】 椰月美智子『14歳の水平線』

14歳の水平線 (双葉文庫)
双葉社
椰月 美智子 (著)

中学2年生の加奈太とシングルファザーとして加奈太を育てる父の征人。夏休みに征人の故郷の島でふたりはそれぞれの夏を過ごす。高校や私立中学の国語入試問題にもよく出典されている作品です。夏休みの読書感想文にもおすすめの1冊。

【静岡県】

関西地方

【京都府】【滋賀県】【和歌山県】小説文の出題はなかったようです。

【三重県】 如月かずさ『給食アンサンブル』

給食アンサンブル (飛ぶ教室の本)
光村図書出版
如月 かずさ (著), 五十嵐 大介 (イラスト)

それぞれ問題や悩みを抱えた6人の中学生たちに変るきっかけを与えたのは「給食」でした。出典されているのは「マーボー豆腐」の章。童話が好きで子どもっぽい自分を変えたいと思っている女の子・高梨桃の物語です。

【大阪府】 川上弘美『ゆっくりさよならをとなえる』

川上弘美さんのエッセイ集です。
川上弘美さんは本とお酒が好きな大人の女性というイメージですが、彼女のもつゆるやかな空気感が伝わるような文章が好きです。 出典されているのは「雪」についてつづったエッセイ。

【兵庫県】 壁井ユカコ『空への助走ー福蜂工業高校運動部』

バレー、テニス、陸上、柔道、釣り、写真、映画……それぞれの部活に懸ける姿がまぶしく愛おしい青春小説集。

【奈良県】森下典子『こいしいたべもの』

『日々是好日』が映画化もされて話題の森下典子さんのエッセイ集。タイトルのとおり、おいしそうなたべものを綴ったエッセイ集ですが、出典されているのは梅の香りについて語られている文章。「一筋の梅の香り」より。問題を解きながら、お腹がぐぅ~となることはなさそうなので、安心してください。

中国地方

【鳥取県】 本田有明『歌え!多摩川高校合唱部』

神奈川県多摩高校合唱部の実話をもとにした小説です。先輩が作詞した曲がNコンの課題曲に!しかし、残された部員数はわずか10人。Nコン出場に向けて奮闘する合唱青春物語です。

【島根県】 草野たき『リリース』

「医者になる」という家族からの期待、「バスケット選手になりたい」という大きな夢、次々に明るみになる家族のトラブル・・・中学最後の夏、良明は家族と自分と向き合う。

【岡山県】 小嶋陽太郎『ぼくのとなりにきみ』

ぼくのとなりにきみ
ポプラ社
小嶋 陽太郎 (著)

2018年の公立高校国語入試問題で原田マハさんの『リーチ先生』に次いで出典の多かった小説です。岡山県・香川県・佐賀県・鹿児島県のほかに東京都立高校の入試問題にも出典されました。

【岡山朝日高校】 永田和宏『あの午後の椅子』

あの午後の椅子
白水社
永田 和宏 (著)

短歌の第一人者による『もうすぐ夏至だ』に続く第2エッセイ集。

【広島県】 三島由紀夫『白鳥』

雪の朝、白馬に乗りたいと乗馬クラブへ出向いた邦子だが、そこには先約がいた。胸を躍らせたり、批判したり、気持ちがあがtったり下がったりする女性心がうまく描かれている三島由紀夫の短編です。高校国語・現代文の教科書にも掲載されています。

【山口県】 森谷明子『南風吹く』

南風吹く (光文社文庫)
光文社
森谷 明子 (著)

瀬戸内海に浮かぶ五木島の分校に通う高校生たちが、俳句甲子園出場を目指す青春物語。国語入試問題によく出典されている『春や春』の彼らも物語の中に登場します。

長野県でも出典されています。

四国地方・沖縄県

【徳島県】 原田マハ『リーチ先生』

リーチ先生
集英社
原田マハ

2018年の公立高校国語入試問題に一番出典の多かった小説がこの『リーチ先生』でした。

北海道・埼玉県・富山県・徳島県・愛媛県・福岡県で出典されました。

【香川県】 小嶋陽太郎『ぼくのとなりにきみ』

ぼくのとなりにきみ
ポプラ社
小嶋 陽太郎 (著)

2018年の公立高校国語入試問題で原田マハさんの『リーチ先生』に次いで出典の多かった小説です。岡山県・香川県・佐賀県・鹿児島県のほかに東京都立高校の入試問題にも出典されました。

【愛媛県】 原田マハ『リーチ先生』

リーチ先生
集英社
原田マハ

2018年の公立高校国語入試問題に一番出典の多かった小説がこの『リーチ先生』でした。

北海道・埼玉県・富山県・徳島県・愛媛県・福岡県で出典されました。

【高知県】星野道夫『魔法のことば 自然と旅を語る』

魔法のことば (文春文庫)
文藝春秋
星野 道夫 (著)

アラスカに魅了されて大自然と動物、人々の暮らしを撮りつづけた星野道夫さんの講演集。カラー写真も掲載されています。

九州地方

【福岡県】 原田マハ『リーチ先生』

リーチ先生
集英社
原田マハ

2018年の公立高校国語入試問題に一番出典の多かった小説がこの『リーチ先生』でした。

北海道・埼玉県・富山県・徳島県・愛媛県・福岡県で出典されました。

【佐賀県】 小嶋陽太郎『ぼくのとなりにきみ』

ぼくのとなりにきみ
ポプラ社
小嶋 陽太郎 (著)

2018年の公立高校国語入試問題で原田マハさんの『リーチ先生』に次いで出典の多かった小説です。岡山県・香川県・佐賀県・鹿児島県のほかに東京都立高校の入試問題にも出典されました。

【長崎県】 藤井清美『明治ガールズ 富岡製糸場で青春を』

明治時代の幕明け。できたばかりのフランス式の富岡製糸場ではたらく元武家の娘・横田英と少女たちの青春物語。世界遺産となった富岡製糸場について知るにもぴったりの1冊。

ほかに神奈川県でも出典されています。問題を読んだら、神奈川県で出典されたシーンの続きが長崎県で出典されていました。どちらも恋愛がらみのシーン( *´艸`)こちら、女子におすすめですよ。

【熊本県】 あべ美佳『雪まんま』

雪まんま
NHK出版
あべ 美佳 (著)

2018年の公立高校出典小説のまとめをしていて、わたしが真っ先に読みたいと思ったのがこの本です!震災直後の避難所での炊き出しがきっかけとなり米作りをはじめる女性を描く、農業エンターテイメント。

【大分県】 村上しいこ『青春は燃えるゴミではありません』

過去にも国語入試問題でよく出典されている村上しいこさんの『うたうとは小さないのちひろいあげ』の短歌小説3部作の完結編です。うた部の部長となった桃子ですが、思い描いていた進路が思わぬ事情で壁にぶつかり・・・。

【宮崎県】高田郁『ふるさと銀河線』

「みをつくし料理帖」シリーズの高田郁さんが家族を描く短編集。

【鹿児島県】 小嶋陽太郎『ぼくのとなりにきみ』

ぼくのとなりにきみ
ポプラ社
小嶋 陽太郎 (著)

2018年の公立高校国語入試問題で原田マハさんの『リーチ先生』に次いで出典の多かった小説です。岡山県・香川県・佐賀県・鹿児島県のほかに東京都立高校の入試問題にも出典されました。

【沖縄県】瀬尾まいこ『あと少し、もう少し』

中学生の駅伝を舞台に繰り広げられるスポーツ青春小説。頼りない顧問と寄せ集めのメンバー。ひとりひとりが悩みを抱えながら、その壁を乗り越えようとするように走り、襷をつなぐ。

国立高校・高等専門学校

【東京学芸大学附属高等学校】辻井喬『終わりなき祝祭』

人間国宝の陶芸家である父、平塚らいてうの恋人と呼ばれた婦人解放運動家の母、ふたりの間に生まれた息子。大正から昭和へと揺れ動く時代の中に映し出される家族の肖像を描く。

【お茶の水女子大附属高等学校】岡本かの子『鮨』

【筑波大学附属高等学校】湯本香樹実「緑の洞窟」(『夜の木の下で』より)

『夏の庭』の著者・湯本香樹実さんの短編集です。出典されたのは「緑の洞窟」

【東京工業大学附属科学技術高等学校】恩田陸「大きな引き出し」(『光の帝国』より)

恩田陸さんの作品の中でも人気のファンタジーシリーズです。時代背景もあるかもしれませんが、不思議な世界観にひきこまれます。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。

【大阪教育大学附属高等学校】吉村昭『冬の鷹』

わずかな手掛りをもとに、苦心惨憺、殆んど独力で訳出した「解体新書」だが、訳者前野良沢の名は記されなかった。出版に尽力した実務肌の相棒杉田玄白が世間の名声を博するのとは対照的に、彼は終始地道な訳業に専心、孤高の晩年を貫いて巷に窮死する。わが国近代医学の礎を築いた画期的偉業、「解体新書」成立の過程を克明に再現し、両者の劇的相剋を浮彫りにする感動の歴史長編。

【大阪教育大学附属高等学校平野校舎】中里恒子『樹下』

【広島大学附属高等学校】須賀しのぶ「マネージャー」

【国立高等専門学校】朝倉かすみ『少女奇譚 あたしたちは無敵』

【東京都立産業技術高等専門学校】如月あずさ『給食アンサンブル』より「マーボー豆腐」

6人の中学生が、給食をきっかけにちいさな一歩を踏み出す連作短編集。「七夕ゼリー」「マーボー豆腐」「黒糖パン」「ABCスープ」「ミルメーク」「卒業メニュー」と、給食のメニューがタイトルになっています。 如月あずさ『給食アンサンブル 』は、国語入試問題によく出典された作品でもあります。小学校高学年から中学生におすすめです。

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