【作家・朝井リョウ】中学生・高校生におすすめの本はこれ!

朝井リョウさんが小説家としてデビューしたのは、現役大学生の時。『桐島、部活やめるってよ』で小説すばる新人賞を受賞。高校生たちの日常を異なる視点から描いたこの作品は映画化もされ、話題作となった。『何者』では、史上初の平成生まれでの直木賞を受賞。彼が描く若者たちの姿は、等身大の飾らなさと瑞々しさがあります。高校生や大学生に共感を得るものわかりますね。

中高生におすすめランキング

少年少女のみなさんにおすすめの小説5冊を紹介します。

『桐島、部活やめるってよ』

朝井リョウさんの小説の中から中高生におすすめしたい1冊目は『桐島、部活やめるってよ』です。こちらは朝井さんが現役大学生の時に「小説すばる新人賞」を受賞したデビュー作。高校生たちのもつ独特の自由さと閉鎖された感情のアンバランスさが瑞々しい文章で繊細に描かれています。物語には登場しない「桐島」のもつ影響力の大きさ。これが彼らのコミュニティーの不安定さをよく表しています。高校生なら共感しながら読めるところがあるんじゃないかな。

『何者』

朝井リョウが史上初の平成生まれの男性最年少で直木賞を受賞した代表作『何者』は高校生・大学生にぜひおすすめしたい1冊。大学生の就職活動という現実とSNSで発信される彼らの日常の不確かさ。本音と建前が交錯し、社会との接点によって自分が変形していくような曖昧さだけが確かなものであるような若者の不安定さが絶妙に描かれています。社会も若者に都合のよさをなすりつけていやしないか、という気もするけど。アナザーストーリーを描いた『何様』も合わせて読むとおもしろいかも。

『時をかけるゆとり』

作家・朝井リョウのことがよくわかる、というよりむしろ一周まわって、よりわからなくなるほどにギャップ感が満載の朝井リョウ初エッセイです。笑えます。我が家の中高生がボロボロになるほど読み込んでいるお気に入りでもあります。第二弾の『風と共にゆとりぬ』で続けて笑ってください。

『チア男子! ! 』

柔道男子だった主人公が、ケガをきっかけに大学で男子チアチームを結成!?朝井リョウさんによる爽快青春スポーツ小説。早稲田大学男子チアチーム「ショッカーズ」をモデルにしていることもあり、読み応えあります。スポーツ好きな人はもちろん、あまりスポーツに興味のない人でも楽しめますよ。

世にも奇妙な君物語

何気ない日常からはじまる物語が思いがけない真実をあぶりだす⁉ちょっとドキッとするサスペンス的展開が楽しめる短編集です。SNSなど現代のスタンダードの波に皮肉なオチを乗せてずどんと最後には落っことしてきます。好きな人には、そこがおもしろいかもしれません。

『世界地図の下書き』

児童養護施設でくらす子どもたちを描いた切なくも、心あたたかくなる希望の物語です。小学校高学年からもおすすめできます。坪田譲治文学賞受賞作品。

朝井リョウさんの作品の中で心温まる系の作品といえば、『星やどりの声』もおすすめです。

朝井リョウ主な作品一覧

朝井リョウさんの主な作品をまとめました。
📕…レビューリンクあり

桐島、部活やめるってよ📕
チア男子‼📖
星やどりの声📖
もういちど生まれる📕
少女は卒業しない 📖
時をかけるゆとり📕
何者
世界地図の下書き📕
スペードの3
武道館
世にも奇妙な君物語
ままならないから私とあなた
何様
風と共にゆとりぬ
死にがいを求めて生きているの
どうしても生きてる
 発注いただきました!
スター

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