居場所のない子どもたちに寄り添い、みんなから「ばっちゃん」と呼ばれている女性がいる。ばっちゃんのところにやってくるのは、非行や不良と呼ばれるような子どもたち。ばっちゃんはそんな子どもたちの更生を支える「保護司」として40年以上活動を続けている。
居場所のない子どもたちに自宅を開放し、おなかをすかせる子どもたちにおなかいっぱい食べさせてやる。いる場所があって、おなかがいっぱいなら悪さをしない、とばっちゃんは言う。
「お腹が空いたときっていうたら、悪さをすることしか頭にないもん。子どもっていうのは。男の子だったらカツアゲ、万引き、ひったくり。女の子じゃったら売春。お腹が空いたときに考えるいうたらそれしかない!これは10人が10人みんな!」(本文より)
居場所がないと感じる子どもたちにとって、信頼できる居場所があることはどんなに心強いだろう。非行、少年犯罪、愛着、食べること、生きること、更生。助けが必要な子どもたちにどんな支援ができるのか、さまざま考えさせられる。
人生に正解がないように、正しさの答えはない。
できることを見つけ、こつこつと続けたい。
2017年1月NHKスペシャル「ばっちゃん~子どもたちが立ち直る居場所~」番組の書籍化。
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出版社 : 扶桑社
発売日 : 2017/10/28
単行本(ソフトカバー) : 214ページ
ISBN-13 : 978-4594078195