中田永一『百瀬、こっちを向いて。』

  • 青春・恋愛短編集
  • 女の子も男の子も味わえる恋愛小説
  • 映画原作

小さな恋の物語

*もくじ*

「百瀬、こっちを向いて。」「なみうちぎわ」「キャベツ畑に彼の声」「小梅が通る」

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極上の胸キュンが味わえる4つの切ない恋の短編集。
先輩に頼まれて、ある女子・百瀬の彼氏役を演じる「百瀬、こっちを向いて。」
5年間眠ったままの状態から目を覚ました姫子のものがたり「なみうちぎわ」
ひょんなことから、国語教師の秘密を知る「キャベツ畑に彼の声」
元モデルの美人さんなのに、ブスメイクで高校生活をひっそりと目立たずに送ろうとする「小梅が通る」

「小梅が通る」がよかったな。じぶんはぜんぶじぶんなのだとわかっているけれど、人から見られている自分が果たして本当の自分なのかな、と考えてしまうことってあるもの。

いちばん好きなのは、「なみうちぎわ」かもしれない。この中では、乙一っぽさが出ている。
(著者・中田永一は乙一の別の著者名だったりします)

映画「百瀬、こっちを向いて。」原作

百瀬、こっちを向いて。 Blu-ray
ハピネット ピーエム
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2014年劇場公開
【監督】耶雲哉治
【出演】早見あかり、竹内太郎、石橋杏奈
「ももいろクローバー」を脱退した早見あかりさんの初の長編映画主演作。少しツンとして強がりしちゃう百瀬に早見あかりちゃんがぴったりでした。
大人になったノボル役で向井理さんも出演しています。

ブックデータ

文庫: 280ページ
出版社: 祥伝社
ISBN-13: 978-4396336080
発売日: 2010/8/31

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中田永一さんは、2005年、恋愛アンソロジー『I LOVE YOU』の中の短編「百瀬、こっちを向いて。」で彗星のごとくデビュー。