中学生・高校生が読むべき戦争の物語【日本小説編】

第二次世界大戦の終戦から70年が過ぎました。

戦争を直接語ることのできる方が少なくなっていくからこそ、忘れずに知っていくこと、伝えていかなければならないことがあると思います。「第二次世界大戦」をテーマにした、中学生・高校生にぜひ読んでほしい戦争小説を厳選しました。

※原爆をテーマにした小説、戦争ノンフィクションは別にまとめています。このページの一番最後に紹介しています。このページは随時、追加更新しています。

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 野坂昭如『火垂るの墓』

著者の原体験から生まれた戦争孤児の兄妹の悲しい運命を描いた物語。ジブリ作品で知っているという人も多いと思いますが、ぜひ原作も手に取ってみてください。「アメリカひじき」とともに直木賞受賞作です。

野坂昭如さんの『戦争童話集』も、小学生から読めるおはなしとしておすすめです。小学生のころに読んだことがあるという中学生や高校生にも、改めて読み直してみると、以前は気づかなかった悲しみの深さに気づくかもしれません。

水野宗徳『さよなら、アルマ』

【小学校高学年から大人まで】

実在する1枚の写真から生まれた物語。それは、アルマと名付けられた一頭の軍犬の出征写真でした。第二次世界大戦中に、戦争に兵士として送られた犬と飼い主のあたたかく悲しい物語。

動物の出てくる物語なら椋鳩十の『マヤの一生』も合わせて読んで欲しい本です。

第二次世界大戦中、久保家にやってきた熊野犬の子犬はマヤと名づけられ、家族にかわいがられていました。やがて、マヤのもとにも戦争の悲劇が訪れます。飼い犬を愛する家族の心となにも知らずに家族を信頼するマヤの姿が胸に焼き付きます。

灰谷健次郎『太陽の子』

【小学校高学年から大人まで】

ほんわかとあたたかい家族のような「おきなわ亭」に集う人々。そのあたたかさや優しさの奥には、深い悲しみがあった。はじめてこの本を読んだ時、私は二十歳を過ぎていたけれど、自分がこの戦争のことを本当は何も知らないことを知らされた。児童書として書かれた作品なので、小学生から大人まですべての人におすすめです。

『生きる 劉連仁の物語 』

【高学年から中学生におすすめ】

第二次世界大戦下、日本に強制的に連行され労働させられた多くの中国人や朝鮮人がいました。劉連仁もそんなひとりです。危険で非道な強制労働から逃亡した劉連仁は、その後戦争が終わったことも知らずに13年間も逃げ続けました。実際にあった出来事を描いたノンフィクションノベルです。読書感想文課題図書にもなりました。

強制連行された方たちを描いた絵本『紅玉』も心に残る物語です。

藤岡陽子『晴れたらいいね』

【中学生から大人まで】

看護師の紗穂は大きな地震で気を失い、目が覚めると1944年のマニラで従軍看護婦・雪野サエになっていた!戦争を知らない世代の目線から描かれた戦争体験は、現代の中高生の感覚と近く共感しながら読めるのではないでしょうか。文庫本も出ました。映画化希望のおすすめ作品です。

 竹山道雄『ビルマの竪琴』

【中学生から大人まで】

第二次世界大戦中、過酷な戦場となったビルマ(現ミャンマー)を舞台にしながら、その悲惨さを描く描写はほとんどなく、それでいて、心の中に大きな余韻を残す、心を打つ力強さと不思議なあたたかさを持つ作品。児童文学として描かれ、映画化もされた名作です。年齢問わず、一度は読んで欲しい。

 百田直樹『永遠のゼロ』

【中学生から大人まで】

特攻隊として亡くなった祖父・宮部久蔵の生きざまをたどりながら、第二次世界大戦という戦争の軌跡をふりかえります。なにか戦争小説を読みたいという中学生・高校生には、まずこちらをおすすめします。

くま
くま

ゼロ戦が飛ぶシーンはカッコよかった。戦争で使われたのは残念だけど、日本はすごい技術を持っていたのだと知った。

第二次世界大戦では日本は反省面ばかりを強調されますが、世界を驚かせるほどの高度な技術を持っていたのは誇るべき点かもしれませんね。

横山秀夫『出口のない海』

第二次世界大戦中、特攻隊と同じように二度と戻れない極秘兵器だった人間魚雷「回天」への搭乗を志願した青年を描く。

 大岡昇平『野火』

【中学生から大人まで】

飢えという 極限状態に置かれた人間模様を描きます。体も心も極限状態に追い詰める「戦争」の残酷さ。「人が人であること」について考えさせられます。

遠藤周作『海と毒薬 (新潮文庫)』では、戦争末期に行われたとされる米軍捕虜の生体解剖事件を描いています。どちらも衝撃的で重いテーマなので、読後はひきずるかもしれませんけど。高校生からどうぞ。

戦争の本をもっと読む

原爆について知る本はこちらにまとめています。
戦争の本をもう少し読んでみたいという人におすすめまとめ。

 

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