【ブックリスト】10代からの戦争ノンフィクション・新書

戦争ノンフィクション

中学生や高校生にぜひ読んで欲しい戦争を伝えるノンフィクション・新書です。

ノンフィクション

高木敏子『ガラスのうさぎ』

【小学生から中学生向け】
1945年3月10日、12歳だった敏子は東京大空襲に襲われ、家も家族も失ってしまいます。ガラスのうさぎの置物が、溶けてしまうほどの空襲でした。親を失った子どもたちの苦しみや戦争の悲惨さを乗り越え、平和を願いつづられた体験記です。現代の子供たちにも読みやすいようにと新版も刊行されました。

中沢啓治『はだしのゲンわたしの遺書』

内容紹介
「忘れてしまうことが大事なこともあるが、これだけは忘れてはいけない」
「はだしのゲン」作者が死の直前、次の世代に遺した最後のメッセージ

【小学校高学年から中学生におすすめ】
漫画『はだしのゲン』で原爆の悲劇と戦争の愚かさを訴えた中沢啓治さんが「これだけは伝えたい」と「遺書」と名付けて書きのこした自伝的ノンフィクションです。漫画は怖くて読めないという人にもぜひ手に取って欲しい1冊です。

いしぶみー広島二中一年生全滅の記録

内容(「BOOK」データベースより)8月6日、原爆で未来を断たれた広島二中一年生の哀しみの記録。

【中学生・高校生におすすめ】衝撃的なタイトルが、原爆の威力の大きさ、奪われた命の重さを感じさせます。昭和20年8月6日の朝、広島二中の一年生322人は原爆でみんな亡くなりました。これは、子どもたちひとりひとりが生きていた記録です。

渡辺浩 『15歳のナガサキ原爆』

【中学生・高校生向け】

内容(「BOOK」データベースより)小学一年の時から戦争だった長崎のまちで、戦艦武蔵の雄姿に胸おどらせた少年は、やがて軍事教練、勤労動員、空襲と戦争の渦にまきこまれる。そして15歳の夏、惨劇は起こった。今こそ語りたい、あの日に見た地獄のこと、死んでいった同級生や家族のこと。21世紀を生きていく人々への被爆者からのメッセージ。

秋草鶴次『十七歳の硫黄島』

内容(「BOOK」データベースより)志願兵として玉砕の地・硫黄島で戦い、傷つき、壕の中で生き延びること約三ヵ月。硫黄島で死んだ仲間達を思い続け、六十一年目に初公開する少年兵の心と身体に刻まれた戦争。

加藤陽子『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

内容(「BOOK」データベースより)膨大な犠牲と反省を重ねながら、明治以来、四つの対外戦争を戦った日本。指導者、軍人、官僚、そして一般市民はそれぞれに国家の未来を思いなお参戦やむなしの判断を下した。その論理を支えたものは何だったのか。鋭い質疑応答と縦横無尽に繰り出す史料が行き交う中高生への5日間の集中講義を通して、過去の戦争を現実の緊張感のなかで生き、考える日本近現代史。小林秀雄賞受賞。

仲宗根政善『ひめゆりの塔をめぐる人々の手記』

内容(「BOOK」データベースより)太平洋戦争の末期、日本国土で唯一戦場となった沖縄では、住民をまき込んで二十数万の犠牲者を出した。中でも悲惨をきわめたのは、従軍看護婦として戦争に参加したひめゆり学徒たちの最後であった。十六歳から二十歳までの若い彼女たちの悲劇は年月とともに、伝説化され、誤り伝えられようとしている。引率教師であった著者が、奇蹟的に生き残った生徒たちの手記を集め、自らの体験と照応させて綴った本書は、生霊への鎮魂歌であると同時に、永遠に読み継がれるべき戦争の実録である。

太平洋戦争の末期、日本で唯一の決戦の地となった沖縄。従軍看護婦であるひめゆり学徒隊、16歳から20歳までの少女たちが見た戦争とはどんなものだったのか。沖縄戦の真実を伝えます。合わせて、北の果て・樺太で命を落とした電話交換手の9人の乙女たちの物語も、読んでみてください。

ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ『竹林はるか遠く』

【中学生・高校生向け】
11歳の少女の命を懸けた引揚げの記録。アメリカでは学校教材として採用もされているそうです。やっとたどりついた日本も、決して安住の地ではなかったことに心が痛みます。

藤原てい『流れる星は生きている』

【中学生・高校生向け】
終戦後、満州や朝鮮から日本へ戻ってきた人たちは「引揚げ者」と呼ばれました。彼らにとって戦争の終わりは、新たな戦いの日々のはじまりでもありました。著者は、数学者・藤原正彦さんの母。幼い子どもを抱えて日本へ戻ってくるまでの過酷な引揚げの記録。

いしいゆみ『君たちには話そう かくされた戦争の真実』

戦時中、神奈川県から長野県に移転したという陸軍の秘密の研究所。そこではどんな実験が行われていたのか。資料は見つからず、かつて研究所で働いていた人たちは当時を語ろうとしなかったのだが…。長く口を閉ざしていた人たちが「君たちには話そう」と高校生に語った真実とは。

新書

第二次世界大戦の中でも特に、日本が中心となった戦局を「太平洋戦争」といいます。これは、戦後に付けられた名称です。戦時中の日本では「大東亜戦争」と呼んでいました。「太平洋戦争」とはいったいどのような戦争だったのか、中学生・高校生にも読みやすくて、わかりやすい、おすすめの新書を紹介します。

岩波ジュニア文庫:綾瀬はるか「戦争」を聞く

【中学生・高校生向け】
広島県出身の女優・綾瀬はるかさんが、戦争体験した方々のもとを訪れて、当時の話をうかがいます。ニュース番組の企画を書籍化したもの。綾瀬さんの相手の心に添う姿が心を開かせ、これまで語らなかった辛い過去を引き出したように思う。続編も。

 『歩いて見た太平洋戦争の島々』

太平洋戦争で激戦地となったガダルカナル、ニューギニアなどの島々では、おびただしい数の兵士たちが命を落とし、今もその傷あとを生々しく残している。現地を取材し、写真とともに、太平洋戦争をふりかえる。

『子どもたちの8月15日』

永六輔、筑紫哲也、佐野洋子など、あのころ子どもだった著名人たちが語る終戦の時。

『ひめゆりの沖縄戦ー少女は嵐のなかを生きた』

10代の少女の目から見た沖縄戦が描かれています。飯上げや負傷兵の治療など、献身的に働いた「ひめゆり学徒隊」の少女たちの最後は、心痛ましい。

 太平洋戦争を知る新書まとめ

私のこれから読みたいメモとして。







まとめ

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