- 小学校高学年から中学生向け
- SF恋愛ライトノベル
- あまり本を読まない人にも
少女は天国から落ちてきた
「希う」は「こいねがう」と読む。
当て字だろうかと調べたら辞書にあった。
強く願うという意味だそう。
「実は、天国から落っこちちゃったせいで、ここにいるの」と彼女は言った。
愛知県今治市でおばあちゃんとくらす良史。
良史のクラスにやってきた転校生・星月優花(ユーカ)は、背中に大きな白い翼をつけた正真正銘の天使。天国に戻る方法がわからないというユーカに、良史は手伝って欲しいと頼まれる。しかし、ユーカは本当はその方法を知っているのだが、それは良史には言えないのだった…。
途中、良史からユーカへと語りを変えながら物語は、思っていたのとは少し違った展開へと流れていきます。
いま人気の七月隆文さんのさっくり読めるSF恋愛系ライトなノベルでした。七月さんファンの好きな感じだと思うよ。
物語の中で、今治の観光名所をあちこち訪れるあたり、有川浩さんの「県庁おもてなし課」っぽい、ご当地活性化小説のようでも。
ブックデータ
文庫: 288ページ
出版社: 文藝春秋
ISBN-13: 978-4167907259
発売日: 2016/11/10