ノンフィクション『光と音のない世界で 盲ろうの東大教授・福島智物語』

福島智さんは、日本ではじめて盲ろう者として大学教授となった人です。盲ろう者が大学教授になることは世界でも珍しく、大きな注目を浴びました。福島さんは見えない、聞こえない世界とどのように向き合っているのでしょうか。光と音のない世界で「学び」を続ける福島さんと彼を支える家族、友人たちとのノンフィクションです。

本の紹介

福島さんは3歳で右目を、9歳の時に左目の視力を失います。両目の視力を失いながらも、勉強に勤しみ、音楽に親しむなど人生を前向きに楽しんでいた福島さんですが、少しづつ聞こえが悪くなり18歳の時に聴力を失ってしまいます。


絶望、不安、孤独…その中で福島さんは自分の「生きる意味」について考えます。現在、福島さんは東京大学でバリアフリーを専門に研究をしています。

福島さんは、インタビューや講演の中で自分のことを「光と音のない宇宙空間のような世界で生きている存在」のように感じると語ります。

世の中のだれもが、たった一つの生を与えられています。みなさんひとりひとりの存在に大きな意味があり、生きる使命があります。
けれども、生きることができていれば、

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小学校高学年から中学生向け
読書感想文にもおすすめです

単行本: 172ページ
出版社: 岩崎書店
ISBN-13: 978-4265083046
発売日: 2014/8/8

続けてよみたいおすすめの本

『盲ろう者として生きて―指点字によるコミュニケーションの復活と再生―』は福島先生が自身の自身の半生と指点字を使ったコミュニケーションの再構築について綴った博士号取得の論文に加筆修正を加えて単行本化したものです。先生の研究に興味のある方に。