上橋菜穂子『虚空の旅人』

上橋菜穂子『虚空の旅人』
  • 小学校高学年から大人も楽しめるアジアンハイファンタジー
  • シリーズ全10巻、累計370万部を売り上げる人気シリーズの第四弾
  • ファンタジーをあまり読まないという人にも

チャグム・サンガル国への旅

隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、〈ナユーグル・ライタの目〉と呼ばれる不思議な少女と出会った。
海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命のその少女の背後には、とてつもない陰謀が――。
海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女たちが織り成す壮大なドラマ。

サンガルは海の国で、そのまた海の向こうのタルシュ帝国も関わってきて、物語の舞台がぐんと広がる。
内乱があったり、国同士の探り合いがあったり、政治のかけひきもおもしろくて、一気読み。

今回の物語の主役は、チャグム。

隣国のサンガルで新しい王の即位することになり、即位の儀式に皇太子として招かれたチャグム。星読み博士のシュガを伴いサンガルへと出かけたチャグムは、ひとりの少女と出会う。

〈ナユーグル・ライタの目〉と呼ばれる少女は、生贄になる運命を背負っていた。

付き人シュガとしては「ほっときなさいチャグム様」というところなのだけれど、罪なきものが命を落とすと知りながら放っておけるようなチャグムではない。自分から事件に巻き込まれちゃうんだよね。

落ちつきと幼さ、冷静さと危うさ、皇太子らしい高貴さと人間らしい熱情をあわせもつチャグムがとても魅力的に描かれていて、『精霊の守り人』のころからの成長を感じる。

チャグム、いい帝になるなぁ。

サンガルの皇女サルーナとの間にも、恋が芽生えそうな期待もしちゃったりして。

守り人シリーズ第4弾。
なのに、バルサが出てこない。
なのに、めっちゃ面白い。

バルサが主人公の「守り人」シリーズだが、「旅人」シリーズはチャグムが主役の外伝といったところなのかな?じゃあ、「行く者」シリーズは?

物語が進むほどに、これほど惹かれていくシリーズはなかなかない。

それぞれが読み切りとしても楽しめながら、シリーズごとに色を重ねるように深くなっていく。

本をチェックする

小学校高学年には単行本がおすすめ。
中学生には偕成社の軽装版がおすすめです。
文庫本もありますが、この手のファンタジーシリーズは厚さのある本を読み切る醍醐味をぜひ味わってほしい。

単行本(ソフトカバー): 390ページ
出版社: 偕成社
ISBN-13: 978-4037500504
発売日: 2007/9/18

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ゆう

ぶっくす雨だれの店主。
好きなこと:本を読むこと、食べること。
苦手なこと:そうじ
学校図書館あちこち。ブックカフェを開くのが夢です。

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