森林・林業・木工について調べる本をさがす

森林や木のぬくもりに触れると、ほっと心が落ち着く人は多いのではないでしょうか。
森は虫がたくさんいるから苦手という人や、街に住んでいるので身近に森がないという人もいるかもしれませんね。
木や森はわたしたちのくらしにどのように関わっているのだろう?
林業ってどんな仕事?
木を生かしたくらしって?
木や森が好きでもっと調べてみたい!
こんな人に「木や森林」「林業」「木工」などをテーマについて調べるための本の探し方や小説・資料を紹介します。

キーワードと分類

本やインターネットで調べるときにどんなキーワードがあるだろう。図書館で調べるときにどんな本棚から本を選んだらいいのか本の分類をチェックしてみよう。

キーワード
森林、樹木、林業、土木、里山、木工、

図書館で調べるときの本の分類
木工業…583
林業…650
木工芸…750

キーワードから気になる言葉を辞書で調べてみよう。どんな意味や定義があるのだろう。

本をさがす

「森林」「林業」「木工」などのキーワードで本を探して読んでみよう。

森ではたらく!27人の27の仕事

森を伐る人、森で採る人、森で育てる人、森で働く27人がいまの仕事やきっかけについて語ります。森で働く魅力がぎゅっとつまっているのはもちろん、森林にかかわる仕事について知りたい人におすすめの本です。
【この本に出てくる人】古川 大輔,山崎 亮,足立成亮,熊谷有記,田口房国,鈴木菜々子,山崎正夫,永吉剛,久米歩,熱田安武,熱田尚子,東達也,成瀬正憲,三浦しをん,矢口史靖,川畑理子,小野なぎさ,六車誠二,緒方万貴,田邊大輔,田邊真理恵,大島正幸,松田昇,イシカワ晴子,西村早栄子,堤清香,井上博成

『本当はすごい森の話: 林業家からのメッセージ』
林業ってどんな仕事?という人におすすめの本。日本人にとっては、身近にありすぎて気づかない森林が環境に果たす大切な役割と、それを守り育てる林業の仕事について紹介します。

『木に学べ―法隆寺・薬師寺の美』
法隆寺金堂の大修理、法輪寺三重塔、薬師寺金堂や西塔などの復元を果たした最後の宮大工棟梁・西岡常一氏が語る「木」のはなし。
宮大工棟梁として、木の心について、職人の技術について、法隆寺・薬師寺の魅力について語った入魂の哲学。国語教科書でもおすすめしているノンフィクションです。

森がささやいている 木工家が見つめる木の命

「このままでは、何百年もの樹齢を重ねた広葉樹が、日本の山からなくなってしまう」日本の林業に危機感を抱いた工藤さんは製材業から木工家に転身。
「三百年生きた木を三百年使える家具に」との思いで、地元の広葉樹を使い、木のぬくもり・表情を生かした家具作りをしています。岩手県にある岩泉純朴家具の工藤宏太さんのノンフィクション。
地元の自然を守るための活動にも力を入れている工藤さんの、木に添い、木を生かす考え方は、いまの私たちに大切なものを教えてくれるような気がします。
岩手純木家具ホームページ

小説を読んでみよう

森林や木工、林業をテーマにした小説を読んでみよう。

小学校高学年から中学生向け

『林業少年』堀米薫
林業を営む家に生まれた小学生男の子が主人公。林業という仕事の良い面やいま抱えている問題点なども見えてきます。農業をしながら小説を書いている著者ならではの視点が生きています。

『木工少女』
都会からやってきた小学6年生の女の子が、森のある田舎での暮らしや木工にだんだん興味を持ち好きになっていきます。モノ作りが好きな人に。

中学生・高校生・一般の方へ

『木を植えた男』ジャン・ジオノ
戦争で荒れてしまった土地に、森を取り戻すため、たったひとりでどんぐりを植えていく男の物語。それは、長い時間を要する孤独な仕事ですが、ひとつひとつの地道な行動が、やがて木を大きく育て森を生み出します。シンプルですが心に残る物語です。

『神去なあなあ日常』三浦しをん
ひょんなことから携帯電話も通じない山奥で林業をすることになった青年の一年をコミカルに描いた物語。自然を守り育てる仕事のたくましさが生き生きとえがかれています。映画も話題となり、この作品をきっかけに林業に興味を持ったという人も多いようです。続編の『神去なあなあ夜話』もありますよ。

『森に願いを』乾ルカ
ふと人生に迷った彼らが森を訪れるのは、そこになにか希望があるからなのかもしれません。いじめ、進学、就職、恋愛、不治の病・・・悩みを抱えた人たちが、森番の青年との出会いで心をほぐします。問題は簡単には解決しないけれど、ここで見えてきた希望のようなものが彼らの人生にあたたかく寄り添っているような気がします。この本を読むと、間違いなく森へ出かけて深呼吸したくなりますよ。

森に願いを
実業之日本社

『羊と鋼の森』宮下奈都
宮下奈都さんが描くピアノ調律師を目指す青年の物語。ことばのひとつひとつが自分の中に流れてくるような、ゆるやかで美しい文章に魅了されます。タイトルはピアノの原材料である羊毛と鋼、樹木から。ピアノの奏でるメロディーは森と牧場から生まれているんですね。
本屋大賞を受賞し、2018年に映画化もされた話題作。

木工・DIYを始めたい人に

『DIYシリーズ 改訂版 超基本DIY木工』
自分で木工をしてみようというDIYが流行っていますよね。DIYをこれから始めたい人におすすめの基礎基本がわかるハウツー本です。自分で作ったものなら少しくらい曲がっていても歪んでいても愛着がわくものですよね。ケガをしないように注意して、失敗を恐れずどんどん自分だけの木工にチャレンジしてみてね。

『はじめての木彫りどうぶつ手習い帖』
木工好きならこの本に心ときめくのではないでしょうか。彫刻家・はしもとみおさんが手のひらサイズの木彫り彫刻を教えてくれるハウツー本。わたしは作らずに眺めているだけで楽しめます( *´艸`)

木彫りと言えば、小学校の時に使っていた彫刻刀をイメージするのですが、いまは、初心者でも使いやすい電動彫刻刀というものがあるそうです。平刀、丸刀、角刀の3種類の刃の付け替え可能。

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