中学生・高校生に読んで欲しい戦争の物語【海外小説編】

平和

中学生・高校生に読んで欲しい戦争の物語【海外小説編】

中学生、高校生にぜひ読んで欲しい海外の戦争小説まとめ。高校生向けを中心とした読み応えのある作品が多いです。

フィリップ・グランベールの『ある秘密』は、フランスで高校生が選ぶ本のゴンクールで大賞に選ばれた作品ですが、こうした作品が選ばれる背景に、海外の若い人たちの戦争への関心の高さもうかがえますよね。じっくり取り組む読書や読書感想文にもおすすめです。

※このページは随時更新します

『縞模様のパジャマの少年』

軍人の息子・ブルーノは、父の仕事の都合でベルリンから引っ越してきた。家の裏手にあるフェンスに囲まれた土地、縦縞模様のおそろいの洋服を着た人々…。新しいくらしに馴染まないブルーノは、ある日フェンスの周りを探検に出かけ、縞模様のパジャマを着た少年と仲良くなるのだが…。胸を突かれるような衝撃のラスト。過ちに気づくのはいつだって、すべてを失った後なのです…。中学生から。

『兵士ピースフル』

イギリスの小さな村で慎ましく暮らしていたトーマス・チャーリー・ジョーの三兄弟。15歳になったばかりのトーマスはチャーリーと一緒に、フランスの激戦地へ兵士として送り込まれることに…。第一次世界大戦中、脱走や臆病行為による銃処罰について描かれています。中学生から。

『ある秘密』

ひとりっこのぼくは、幼いころから家族の中になにか秘密があることを感じていた。屋根裏部屋で見つけた古びたぬいぐるみ、体に残された洗礼の傷あと、つづりの曖昧な名字…15歳になった僕は、大人たちが口をつぐんでいた家族の歴史の真実を知る。著者自身の体験をもとに書かれた自伝的小説で、フランスではベストセラー、高校生が選ぶゴンクール賞に選ばれました。

『隠れ家 アンネ・フランクと過ごした少年』

ホロコーストをのがれるため屋根裏部屋に身を潜めている日々を綴ったアンネ・フランクの日記には、フランク一家とともに隠れ家生活を送っていたもうひとつの家族が登場します。そのペルス一家の長男・ペーターが日記を書いていたとしたら…。アンネの日記男子バージョンとも言える小説。(「アンネの日記」はノンフィクションですが)アンネの日記ではつづられることのなかった、検挙のその後も描かれています。中学生から、特に男子におすすめ。

サラの鍵

1942年、フランスで行われたユダヤ人の一斉検挙。追手がアパートに迫った時、10歳の少女・サラは幼い弟の身を守るため、弟を納戸に隠すと鍵をかけました。サラはその後、自分の身にどんな出来事が起こるのかを知りませんでした。すぐに戻ってこれると思っていたから。60年後、一斉検挙を取材するひとりの女性ジャーナリスト。取材を進めるうちに浮き彫りになってゆく過去の出来事が、彼女の人生をもゆさぶります。映画化もされた話題作。高校生におすすめ。

『卵をめぐる祖父の戦争』

「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している。」ロスアンジェルスで脚本家として活躍するデイヴィットが、これは祖父から聞いたレニングラードでの体験である。

近代戦史上最長だという900日にも及ぶ包囲戦が行われたレニングラードを舞台に、ユーモラスに描かれた物語。1942年のレニングラード、祖父はひょんなことから一週間以内に卵を1ダース見つけてくるという使命を受けます。物資難のなか、祖父は生きて無事に卵を見つけることができたのでしょうか。(大佐の娘の結婚式のために!なんてばかばかしい!)高校生におすすめ。

スターリン政権15歳の少女の過酷な運命『灰色の地平線のかなたに』

第二世界大戦中のリトアニア。画家を目指していた15歳の少女・リナは、ある晩、ソ連の秘密警察に捕まり、シベリアの強制労働収容所へ送られます。スターリンによる独裁政治をテーマにした10代向けの作品は少なく、長編ですが中学生からぜひ挑戦してほしい1冊です。

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