中学生・高校生に読んで欲しい戦争の物語【海外小説編】

戦争・海外小説

中学生、高校生にぜひ読んで欲しい海外の戦争小説を紹介します。

高校生を中心とした読み応えのある作品が多めです。

フィリップ・グランベールの『ある秘密』は、フランスで高校生が選ぶ本のゴンクールで大賞に選ばれた作品ですが、こうした作品が選ばれる背景に、海外の若い人たちの戦争への関心の高さもうかがえますよね。じっくり取り組む読書や読書感想文にもおすすめです。

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『縞模様のパジャマの少年』ジョン・ボイン

【高学年からおすすめ】軍人の息子・ブルーノは、父の仕事の都合でベルリンから引っ越してきた。家の裏手にあるフェンスに囲まれた土地、縦縞模様のおそろいの洋服を着た人々…。新しいくらしに馴染まないブルーノは、ある日フェンスの周りを探検に出かけ、縞模様のパジャマを着た少年と仲良くなるのだが…。胸を突かれるような衝撃のラスト。過ちに気づくのはいつだって、すべてを失った後なのです…。高学年から。

『兵士ピースフル』マイケル・モーパーゴ

【中学生からおすすめ】イギリスの小さな村で慎ましく暮らしていたトーマス・チャーリー・ジョーの三兄弟。15歳になったばかりのトーマスはチャーリーと一緒に、フランスの激戦地へ兵士として送り込まれることに…。第一次世界大戦中、脱走や臆病行為による銃処罰について描かれています。中学生から。

『あのころはフリードリヒがいた』ハンス・ペーター・リヒター

ヒトラー政権下のドイツ,人々は徐々に反ユダヤの嵐にまきこまれていった,子どもたちさえも…その時代に生き,そして死んでいったユダヤ少年フリードリヒの悲劇の日々を克明に描く。

中学生以上には英語版に挑戦してみるのもおすすめです。

『灰色の地平線のかなたに』ルータ・セペティス

 

第二世界大戦中のリトアニア。画家を目指していた15歳の少女・リナは、ある晩、ソ連の秘密警察に捕まり、シベリアの強制労働収容所へ送られます。スターリン政権下におかれた15歳の少女の過酷な運命を描きます。スターリンによる独裁政治をテーマにした10代向けの作品は少なく、長編ですが中学生からぜひ挑戦してほしい1冊です。

『隠れ家 アンネ・フランクと過ごした少年』シャロン ドガー

【中学生から高校生おすすめ】

ホロコーストをのがれるため屋根裏部屋に身を潜めていたアンネ・フランク。彼女はナチスから身を隠しながら、平和を願う思いを日記にだけ託しました。アンネの日記は戦後に発表されベストセラーとなりました。

フランク一家と一緒に隠れ家生活を送っていたもうひとつの家族ペルス一家。ペルス家の長男・ペーターはアンネの日記にもたびたび登場します。もしもペーターも日記を書いていたとしたら…という設定で描かれたのがこの小説です。「アンネの日記」はノンフィクションですが、こちらはアンネの日記の男子バージョンとも言えます。ホロコーストについて詳しくない人にも『アンネの日記』を読んだことのない人にも、興味深く読めます。中学生から、特に男子におすすめ。残された資料を基に、ペーターの検挙されたその後についても、描かれています。

『走れ、走って逃げろ』ウーリー・オルレブ

1942年、ポーランド。ユダヤ人強制居住区で家族と生き別れになった少年スルリックは、壁の外に脱出したとき、まだ八歳だった。農村と森を放浪する生活は過酷そのもの。片腕と過去の記憶を失いながらも、少年は知恵と力をつくし、嵐の月日を生きぬく。実話にもとづく勇気と感動の物語。映画「ふたつの名前を持つ少年」原作。

『サラの鍵』タチアナ・ド ロネ

【高校生におすすめ】

1942年、フランスで行われたユダヤ人の一斉検挙。追手がアパートに迫った時、10歳の少女・サラは幼い弟の身を守るため、弟を納戸に隠すと鍵をかけました。サラはその後、自分の身にどんな出来事が起こるのかを知りませんでした。すぐに戻ってこれると思っていたから。60年後、一斉検挙を取材するひとりの女性ジャーナリスト。取材を進めるうちに浮き彫りになってゆく過去の出来事が、彼女の人生をもゆさぶります。映画化もされた話題作。

『卵をめぐる祖父の戦争』デイヴィッド ベニオフ

【高校生におすすめ】

近代戦史上最長だという900日にも及ぶ包囲戦が行われたレニングラードを舞台に、ユーモラスに描かれた物語。1942年のレニングラード、祖父はひょんなことから一週間以内に卵を1ダース見つけてくるという使命を受けます。物資難のなか、祖父は生きて無事に卵を見つけることができたのでしょうか。(大佐の娘の結婚式のために!なんてばかばかしい!)

『ある秘密』フィリップ・グランベール

【高校生におすすめ】

ひとりっこのぼくは、幼いころから家族の中になにか秘密があることを感じていた。屋根裏部屋で見つけた古びたぬいぐるみ、体に残された洗礼の傷あと、つづりの曖昧な名字…15歳になった僕は、大人たちが口をつぐんでいた家族の歴史の真実を知る。著者自身の体験をもとに書かれた自伝的小説で、フランスではベストセラー、高校生が選ぶゴンクール賞に選ばれました。

『すべての見えない光』アンソニー・ドーア

孤児院で幼い日を過ごし、ナチスドイツの技術兵となった少年。パリの博物館に勤める父のもとで育った、目の見えない少女。戦時下のフランス、サン・マロでの、二人の短い邂逅。そして彼らの運命を動かす伝説のダイヤモンド―。時代に翻弄される人々の苦闘を、彼らを包む自然の荘厳さとともに、温かな筆致で繊細に描き出す。ピュリツァー賞受賞の感動巨篇。ピュリツァー賞受賞(小説部門)、カーネギー・メダル・フォー・エクセレンス受賞(小説部門)、オーストラリア国際書籍賞受賞、全米図書賞最終候補作。

『アウシュヴィッツの図書係』アントニオ・G・イトゥルベ

アウシュヴィッツ強制収容所に、囚人たちによってひっそりと作られた“学校”。ここには8冊だけの秘密の“図書館”がある。その図書係に指名されたのは14歳の少女ディタ。本の所持が禁じられているなか、少女は命の危険も顧みず、服の下に本を隠し持つ。収容所という地獄にあって、ディタは屈することなく、生きる意欲、読書する意欲を失わない。その懸命な姿を通じて、本が与えてくれる“生きる力”をもう一度信じたくなる、感涙必至の大作!

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