アメトーーク!2017年読書芸人が今年読んだ好きな本!【2017年11月16日放送】

アメトーーク!2017年読書芸人が読んだ好きな本まとめ

本好きさんも、本をあまり読まない人にも「本を読みたい!」と思わせてくれるアメトーークの人気コーナー読書芸人!
2017年11月16日放送のアメトークの読書芸人で紹介された本を紹介します。

東野幸治さんが読んだ本

番組の中で東野幸治さんが今年読んだ本として紹介しれくれた本はこちらです。

恩田陸『蜜蜂と遠雷』

(内容紹介)俺はまだ、神に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。著者渾身、文句なしの最高傑作!

156回直木賞受賞。さらに2017年本屋大賞受賞のダブル受賞となった小説です。クラシック音楽のことは詳しくないから…という方には、音楽CDも発売されていますよ。合わせてお楽しみください。

中村文則『R帝国』

R帝国
中央公論新社

(内容紹介)舞台は近未来の島国・R帝国。ある日、矢崎はR帝国が隣国と戦争を始めたことを知る。だが、何かがおかしい。国家を支配する絶対的な存在″党″と、謎の組織「L」。
やがて世界は、思わぬ方向へと暴走していく――。世界の真実を炙り出す驚愕の物語。

伊坂幸太郎『ホワイトラビット』

(内容紹介)仙台の住宅街で発生した人質立てこもり事件。SITが出動するも、逃亡不可能な状況下、予想外の要求が炸裂する。息子への、妻への、娘への、オリオン座への(?)愛が交錯し、事態は思わぬ方向に転がっていく――。

伊坂幸太郎さんの新刊「AX(アックス)」の表紙が中村文則さんの「教団X」「R帝国」に似ていて、まるで三部作のように見えるのは私だけでしょうか。

宿野かほる『ルビンの壺が割れた』

(内容紹介)「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」――送信した相手は、かつて恋人だった女性。SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め……。ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。

作者が謎めいていて、編集者さん以外作者の正体を知らないというのも興味を掻き立てられます。

燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』

大人になったはずの42歳のボク。ある日、Facebook上で懐かしい名前を見つける。それはかつて「自分よりも好きになった人」の名前だった。気づくと友達申請を送信していたボクに、あの頃の記憶が流れ込んでくる。ボクたちは大人になれたのだろうか。1990年代をノスタルジックに描くウェブ発信の文学小説。

わたしが読んだ感想などこちらにまとめています。

佐藤多佳子『明るい夜に出かけて』

(内容紹介)今は学生でいたくなかった。きっかけになったトラブルはある。でも、うまく説明できないし、自分でも整理がついていない。実家を出て、バイトしながら、まったく違う世界で、自分を見つめ直すつもりだった。「歴史を変えた」と言われる伝説のあのラジオ番組が小説内でオンエア!

アルコ&ピースのオールナイトニッポンが好きだった方は必読です!

柳澤健『1984年のUWF』

佐山聡、藤原喜明、前田日明、高田延彦。プロレスラーもファンも、プロレスが世間から八百長とみなされることへのコンプレックスを抱いていた―。UWFの全貌がついに明らかになる。

あの頃のプロレスファンの方に。

野崎幸助『紀州のドンファン』

ずっと「いい女と付き合いたい」と考えていた青年が見つけた方法は、大金持ちになること!そのためにさまざまな手法で稼ぎ、裸一貫から実業家へ。2016年に、交際女性に6千万円相当を持ち逃げされたニュースで注目された、紀州のすごい男の自叙伝。赤裸々に語る正直さと「夢」にかけるパワー!いいですね。

東野さんのプレゼンも興味深く、アメトーーク後はAmazonでも一気にベストセラー入りでした。

村西とおる『全裸監督』

(内容紹介)「人生、死んでしまいたいときには下を見ろ。おれがいる」前科7犯。借金50億。米国司法当局から懲役370年求刑。奇跡の男か、稀代の大ボラ吹きか。“AVの帝王”と呼ばれた裸の男の半生。

光浦靖子さんが読んだお気に入りの本

西加奈子『i』

(BOOKデータベースより)「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。その言葉は、アイに衝撃を与え、彼女の胸に居座り続けることになる。ある「奇跡」が起こるまでは―。「想うこと」で生まれる圧倒的な強さと優しさ―直木賞作家・西加奈子の渾身の「叫び」に心揺さぶられる傑作長編!

わたしも読みましたが、アイの心の揺れに惹きこまれて一気読みでした。

吉村萬壱『臣女』

(BOOKデータベースより)夫の浮気を知った妻は身体が巨大化していった。絶望感と罪悪感に苛まれながら、夫は異形のものと化していく妻を世間の目から隠して懸命に介護する。しかし、大量の食料を必要とし、大量の排泄を続ける妻の存在はいつしか隠しきれなくなり、夫はひとつの決断を迫られることに―。恋愛小説に風穴を空ける作品との評を得、満票にて第22回島清恋愛文学賞を受賞した怪作が待望の文庫化!

今村夏子『星の子』

星の子
朝日新聞出版

新興宗教にはまっていく一家をどこかユーモラスに描いた芥川賞候補作。私もお気に入りの作者さん。毎回アメトーークで紹介してくれてうれしいです。

パク・ミンギュ『ピンポン』

奥泉光『東京自叙伝』

塩田武士『罪の声』

昭和を象徴する未解決事件【グリコ森永事件】をモチーフにしたミステリー小説。「週刊文春」ミステリーベスト10 2016国内部門第1位!読んでいるうちにノンフィクションのような気がしてくるような緻密さで物語にひきこまれます。

又吉直樹さんが読んだ好きな本

岸政彦『ビニール傘』

呉明益『歩道橋の魔術師(エクス・リブリス)』

羽田圭介『成功者K』

成功者K
河出書房新社

又吉直樹さんとともに、第153回芥川賞を受賞した羽田圭介さん。受賞後はバラエティ番組にも積極的に出演するなど、歌ってしゃべれる話題の作家に。そんな羽田さん自身の経験をつづったのではと思えるノンフィクションのような小説。表紙も羽田さんですし( *´艸`)

若林正恭『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』

これまで、読書芸人としてアメトーークに毎回出演されていた若林さんですが、今回の放送会は残念ながらお仕事のため欠席でした。しかしながら、ちゃんと若林さんの本を紹介してくれる又吉さん(*‘ω‘ *)

中村文則『R帝国』

R帝国
中央公論新社

東野幸治さんもおすすめしていた、中村文則さんの新刊『R帝国』。又吉直樹さんの共感度の高いお気に入りの作家さん。

せきしろ『1990年、何もないと思っていた私にハガキがあった』

 西加奈子『i』

光浦靖子さんも今年読んだ本として紹介した西加奈子さんの「i」。読みやすいのに、心に強く印象を残してくれる作品です。

山下澄人『しんせかい』

富良野塾での一年をつづった山下澄人さんの『しんせかい』。芥川賞受賞作です。以前、著者の別の作品を読んだことがあり、あまり興味を惹かれなかったのですが、テレビで上手に紹介されると読んでみようかなと思えてきます。

古井由吉『ゆらぐ玉の緒』

又吉さんが大好きな古井由吉さんの文章について珍しく興奮気味にお話しされる姿に、深く共感してしまいました(*´ω`*)私も、好きな作家についてひとりで熱く語ってしまうことがあるのですが、こんな感じなんだろうなぁと。うふふ。番組中で少しだけ東野さんが読み聞かせてくれましたが、情景が浮かぶようなすてきな文章でした。

ジョン・アーヴィング『神秘大通り』

ジョン・アーヴィングの久しぶりの長編小説。上下巻でかなり読みごたえがありそうです。純文学が好きな印象の強い又吉さんのおすすめ海外小説なので気になります。

カズレイザーさんの今年読んだお気に入りの本

いろんなジャンルの本をたくさん読まれているカズレイザーさんが今年読んだお気に入りの本を紹介。

呉座勇一『応仁の乱』

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』

東野幸治さんのおすすめでカズレイザさんが読んでみたというホモサピエンスの歴史がわかる本。上巻の前半が最高にエキサイティングらしいです。

眉村卓『妻に捧げた1778話』

癌を患い余命いくばくもない妻に毎日1篇づつ短い物語を作って語り聞かせた眉村卓さんと妻の記録。カズレイザーさんが、15年ぶりくらいに泣いたという最終話をぜひ。

ムー編集部『ムー公式 実践・超英会話』

小学館学習まんが『スティーブ・ジョブズ』

小学館、学研、集英社の各社が近年ラインナップを新たに人物学習漫画を出版していますが、これが各社ともおすすめです。しばらく購入していない学校図書館は今が購入のチャンスですよ。お気に入りは集英社の世界の伝記NEXT。かつて集英社で漫画連載をしていた好きだった漫画家さんたちが漫画を描いているのです( *´艸`)←超個人的な理由でおすすめ。

読書芸人から東野さんにおすすめ

読書芸人の又吉直樹さん、光浦靖子さん、カズレイザーさんからそれぞれ、東野幸治さんにおすすめの本を紹介してくれました。

町田康『ゴランノスポン』

桐野夏生『夜の谷を行く』

又吉さんおすすめ【教科書に載っている本】

家にあまり本がなかったという又吉直樹さん。本を好きになったきっかけは、国語の教科書だったそうです。私も小学校のころから国語の教科書が大好きで、新しい教科書をもらうとその日のうちに読破してしまう子でした。あの頃から、文字に飢えてましたね( *´艸`)ププ

教科書というとお堅い本を想像してしまいがちですが、やはり良書が揃っています。大人になってから読み返してみるのも、別の視点が見えておすすめです。

芥川龍之介『走れメロス』

メロスを照英さんだと思って読むという又吉さんのシュールな想像力と随所にツッコミだらけのメロスのダメっぷりが笑えます。

宮川ひろ『沢田さんのほくろ』

私も子どものころに読み、沢田さんのおでこにあるほくろの挿絵まで記憶に残るほど印象に強く残っている物語のひとつ。道徳の授業で読んだ気がします。又吉さんと同じようにクラスで話し合ったのも懐かしい。ここで紹介している「教科書に出てくる日本の名作」は、手元に揃えたいお気に入りのシリーズ。親世代には懐かしい、いまの子どもたちにも、これからも残していきたい良書ばかりです。又吉さんの選書、好きです。

カズレイザーおすすめ【変ったギミックの本】

図鑑や実用書も好きなカズレイザーさんらしいおすすめテーマです。一風かわったしかけのある本を紹介してくれました。

残像に口紅を

(BOOKデータベースより)「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい…。言語が消滅するなかで、執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家を描き、その後の著者自身の断筆状況を予感させる、究極の実験的長篇小説。

 生者と死者ー酪探偵ヨギガンジーの透視術

随所が袋とじになっている、ミステリアスな形のミステリー小説。そのまま読むとごく短い短編ミステリーに。読み終えた後は、数か所の袋を開くと、また別のお話としてミステリー作品に仕上がっているという、何とも摩訶不思議な感動がある1冊です。手が込んでますよね。これを文庫本で出版して、売り上げがちゃんとあるのかしら?と心配になるような手間暇ですよ。私も手元にありますが、袋を開いてしまうと元のストーリーがわからなくなるので、開く用と開かないよ用の2冊購入するのがおすすめです。

この本、わたしも持っていますが、いまだにとじ込みページを開けずにいます。ははは。

光浦靖子おすすめ【私が必ず泣ける本】

光浦靖子さんがおすすめする「泣ける本」。番組では、光浦さんが「泣ける」シーンを朗読してくれました。

角田光代『八日目の蝉』

柳美里『ねこのおうち』

番組で紹介された本は、TSUTAYA書店さん特設コーナーでも紹介されているそうですよ。

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又吉さん、光浦さん、カズレーザーさんの読書量の多さに毎回驚かされます。おもしろい本をたくさん紹介してくれるので、読みたい本が増えちゃいますね。
ほかにもこんなおすすめはいかがですか。