【ブックリスト】原爆を語り継ぐ~10代に読んで欲しい戦争の本

『キノコ雲に追われて―二重被爆者9人の証言』

広島・長崎への原爆投下で第二次世界大戦は終戦となりました。戦後しばらくは、原爆についての情報はGHQにより制限されていましたが、終戦から10年後、アメリカ人ジャーナリストが9人の二重被爆者を取材した本を出版しています。8月6日広島で、そして3日後に300キロ離れた長崎で再び、キノコ雲に襲われた彼らの記録です。海外向けに出版されたものであるため、私たちにとって当たり前のことが彼らには変わって見えていたり、異文化を伝える本としても興味深いです。

訂正:高木敏子『ガラスのうさぎ』をここで紹介していましたが、原爆小説ではないので、戦争ノンフィクションのコーナーに移動しました。申し訳ありません。

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絵本・漫画

『この世界の片隅に』こうの史代

平成の名作・ロングセラー「夕凪の街 桜の国」の第2弾ともいうべき本作。戦中の広島県の軍都、呉を舞台にした家族ドラマ。主人公、すずは広島市から呉へ嫁ぎ、新しい家族、新しい街、新しい世界に戸惑う。しかし、一日一日を確かに健気に生きていく…。

戦時中の広島の呉を舞台に描かれています。少しおっとりしたごくふつうの少女・すず。広島で生まれ、呉にお嫁に行ったすずのつつましくも愛しい日々がつづられています。彼女たちの奪われた日々を思わずにいられません。

戦時中の緊迫感を感じさせないゆるやかさは、すずさんの雰囲気が作り出すもの。物語が進むにつれて、彼女たちの生活に否が応でも入り込み日常を変化させていく戦争の影が感じ取れます。

映画化もされ、数々の賞を受賞した話題作となりました。2018年夏テレビドラマでも放映されていますね。

『はだしのゲン』中沢 啓治

著者が少年時代に体験した原爆の恐ろしさを漫画に描いた『はだしのゲン』。この本ではじめて原爆のことを知ったという人も多いのではないでしょうか。終戦当時、原爆に関する情報は占領軍によって規制されていたこともあり、現実にはどんなことがあったのか知らない日本人も多かったのです。規制が緩和されても多くの人は、原爆について語ろうとしませんでした。そんな中、子ども向けに発表された『はだしのゲン』は、人々に大きなショックを与えたことでしょう。いまは世界中で読まれている『はだしのゲン』は、核による戦争を失くすための重要な資料ともいえます。

アーサー・ビナード『さがしています』

「おはよう」「がんばれ」「いただきます」「いってきます」「ただいま」「あそぼ」そのことばをかわすことができる、みんなの生活は、どこへいったのか?1945年8月6日の朝、ウランの核分裂がヒロシマでひきおこしたことは、どこまで広がるのか?ピカドンを体験したカタリベたちは、今の日本をじっと見つめているのだ。その視線の向こうにあるのは―。

その朝、突然に日常を奪われてしまった数多くの人たち。あの日から時間が止まったままのもの、その瞬間を強く刻み付けているもの。ひとりひとりにあったはずの物語が聞こえてくるような写真絵本。

那須正幹『絵で読む広島の原爆』

原爆の開発から投下にいたる歴史的背景、当時の広島の町の様子、人々の暮らし、そして核兵器の原理、放射線障害など、50年前に炸裂した原爆を、今日の視点で多角的に扱っています。

大道あや『ヒロシマに原爆がおとされたとき』

あの日爆心地の近くにいた著者は、家をとびこえてふきとばされた。そして、その後のヒロシマを見つづけた。ヒロシマを語り継ぐために今、辛く苦しい絵を描き、記憶の扉を開く。原爆の絵の一枚一枚を著者が解説したCD付き。

丸木俊『ひろしまのピカ』

1980年の刊行以来、広島への原爆投下の悲惨さを訴え続けてきた丸木俊氏による絵本作品が朗読になりました。
戦後70年、丸木氏とこの絵本がずっと伝え続けてきた戦争・原爆・核の悲惨さを、今改めて、朗読で語り伝えます。
戦争・平和
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ブックス雨だれ店主
ゆう

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苦手なこと:そうじ
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