- 小学校高学年・女の子におすすめ
- ふたりの女の子の夏物語
あらすじとレビュー
放課後のプール、ゴーグルを探しに行ったミヒロは、そこで意外な人物を見かけた。一週間前に転校してきたばかりの本間リサ。ツンとすまして、無表情で、だれとも仲良くしようとしてないみたいな子。
次の日の放課後、ふたたびプールに向かうリサを見かけてミヒロは後を追いかけた。二日も続けてプールをながめているなんてなにか困ったことでもあるのだろうか…ミヒロが思い切って声をかけると、リサは思いがけないことを頼んだ。
「コースを一往復する間だけ、見張っててほしい」
心臓が悪くて運動ができないリサは、プールもずっと見学していた。ミヒロはリサが実は泳ぎがうまいことと、彼女のある秘密を知ってしまう。
仲良くなりたいはずなのに、そっけない態度のリサにうまく近づくことができないミヒロ。
自分の不注意からケガを負ってしまったリサは、秘密と傷ついた心を抱えたまま、もう誰も信用できないと心を閉ざしたまま。
ある日、先生が言った。
「夏休みのあいだに、自分の苦手なものを、ひとつ克服すること」
ミヒロは、夏休みに「リサ」を克服することに決めた。
リサが克服したいものは…?
この夏休み、ふたりは苦手なものを克服することができるのか。
プールにアイスに将棋にハーブティー、夏のアイテムが少しづつふたりの距離を近くしてくれるはず。
ブックデータ
単行本:234ページ
出版社: ポプラ社
ISBN-13: 978-4591155189
発売日: 2017/8/4
小学校中学年から高学年の女の子向け。夏の読書にいかがですか。
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