『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 —ジョイス・キャロル・オーツ傑作選』

ミステリー | 短編集

  • 読みやすいのは高校生以上かな。翻訳本に慣れている人は中学生でも楽しめそう。
  • 海外短編集
  • ミステリーやサスペンスと文学が好きな人に

犯罪はすぐとなりで

少しぞわりとする翻訳短編ミステリーが読みたいという人に、こんな本はいかがですか。
*もくじ*

とうもろこしの乙女 ある愛の物語/ベールシェバ/私の名前を知る者はいない/化石の兄弟/タマゴテングダケ/ヘルピング・ハンズ/頭の穴

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短編が高評価でもある作家・ジョイス・キャロル・オーツ自身が選んだこの短編集は、タイトルにあるように「悪夢」のような物語たち。なにかが起こりそうな予感のタイトルもいいですよね。さらにカラフルな表紙が狂気を引き立ててます。

「ヘルピング・ハンズ」「頭の穴」は予備知識があった方がもっと作品に入りこめるんだろうけど、あとはどれもおもしろくて、お気に入りをあげるのが難しい。怖かったのは、やはり表題作にもなった「とうもろこしの乙女 ある愛の物語」。タイトルに「愛」を持ってきちゃうあたりもクレイジー。
現実ではありえないような恐怖とふわふわした曖昧さが同時に存在するような感覚は、スティーヴン・キングやデイヴィット・リンチが好きな人におすすめ。

*本をチェックする*

著者・ジョイス・キャロル・オーツ

著者はアメリカ文学界の中で、ミステリー・ホラー・児童書などの小説のほか、詩や戯曲なども手掛ける幅広い作家さん。近年ではノーベル文学賞候補として名前があがることも。作品の印象で男性的だと思っていたら、実は女性なんですよ!! あぁ、びっくりした。

受賞歴など

ブラム・ストーカー賞(短篇小説集部門)受賞
世界幻想文学大賞(短篇部門「化石の兄弟」)受賞

ジョイス・キャロル・オーツの作品