中山七里『切り裂きジャックの告白』

中山七里『切り裂きジャックの告白』
  • 『このミス』大賞作家・中山七里が描く医療系ミステリーシリーズ第一弾!
  • 映画・ドラマ化でも話題の人気シリーズ!
  • 猟奇的な連続殺人事件の目的はなにか。犯人の正体は!
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本の紹介あらすじ

発見された遺体からは臓器がすっかり抜き取られていた。やがて、テレビ局に犯人から1通の封筒が届く。「わたしは時空を超えてまたこの世に甦ってきた」ジャックと名乗る犯人からの犯行声明によってひとりの女性の不審死が陰惨極まる凶悪事件として取り上げられる。

メスの入れ方や臓器を抜き取る手際のよさから、犯人は解剖の知識を持った人物と捉えられる。犯人は摘出した臓器をいったいどうするつもりなのか。事件の目的とは…。

やがて、2つめの事件が発生するー。それは猟奇的連続殺人事件の幕開けだった。警視庁・犬養と埼玉県警・小手川とコンビを組み、この事件の解決に乗り出す…。

切り裂きジャックの事件

1888年ロンドンで立て続けに5人の売春婦が殺害される事件が起きた。被害者の女性たちは、鋭利な刃物で喉を掻き切られ、臓器を持ち去られるという猟奇的な事件。「切り裂きジャック」を名乗った犯人は新聞社へ挑発的な犯行声明文を送りつけた。イギリス社会のダークヒーローに祭り上げた。

今回の事件には、切り裂きジャックとの共通点がいくつかある。まずは、被害者の臓器を持ち去るという点。もうひとつは、メディアに犯行声明を送り付ける劇場型犯罪であるという点。さらにジャックを名乗る犯人からの犯行声明により、メディアは「平成の切り裂きジャック」として、話題性を持たせ、事件を必要以上に大きくしていく。犯人の目的はなにか。犬養が事件の真相に迫る!

犬養は離婚歴があり、前妻とのあいだに娘がひとりいる。娘は腎不全のため、臓器移植のドナーを待っているという状況。犬養は事件を追ううち、臓器移植の抱える問題と直面することになる。

臓器摘出という事件の不気味さ、ハラハラさせる展開のおもしろさ。臓器移植をテーマに医療の進歩と倫理についても考えさせられる。なにが正しいのか、簡単に答えの出せない問題だからこそ、ぜひ小説を読んでみて欲しい。

本をチェックする

出版社 : KADOKAWA/角川書店
発売日 : 2014/12/25
文庫 : 355ページ

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※描かれているのはあくまでも物語の世界。実際の臓器提供の現状とは異なる表現もあります。臓器移植については詳しいサイトを参照ください。

日本臓器移植ネットワーク

文芸(一般)
この本の担当者
ゆう

「おいしいごはんと本があれば人生はぐんと豊かになる」
食べることと読むことが好きです。
学校図書館(小・中・大学)で働く本好き。よみきかせ、図書ボランティアなど子どもと本をつなぐ"みーとぶっくす"活動がライフワーク。本を通して人と人がつながることのお手伝いができたらうれしいです。
2021年、小さな移動本屋さんはじめました。(Instagram)

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