- ひとつの交通事故をめぐる罪と赦しをテーマに描く
- 心揺さぶられる家族の物語
父が交通事故を起こした。
同僚を巻き添えにしたその事故で、父も命を落とした。残された母は、死んだ父の罪を背負った。
交通事故を起こした加害者、被害者、
遺族、遺されるものの想い、
いじめる人、いじめられる人、
たくさんの想いが交錯し、背負うもの、受け止めるものの心を描く。
正反対の立場なのに、どこか共通する痛みがあり、どの人の気持ちも痛いほど伝わる。
だからといって当人たちは、じゃあ自分が別の立場だったら…と気持ちを相手に置き換えては絶対に考えられない問題で、だからこそ、心が張り裂けられるような思いが迫る。
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出版社 : 講談社
発売日 : 2012/4/13
文庫 : 544ページ
国語入試出典作品
2014年 宮城県公立高校入試国語問題に出典