重松清『かあちゃん』

重松清『かあちゃん』
  • ひとつの交通事故をめぐる罪と赦しをテーマに描く
  • 心揺さぶられる家族の物語

あらすじ

父が交通事故を起こした。

同僚を巻き添えにしたその事故で、父も命を落とした。残された母は、死んだ父の罪を背負った。

交通事故を起こした加害者、被害者、

遺族、遺されるものの想い、
いじめる人、いじめられる人、
たくさんの想いが交錯し、背負うもの、受け止めるものの心を描く。

正反対の立場なのに、どこか共通する痛みがあり、どの人の気持ちも痛いほど伝わる。

だからといって当人たちは、じゃあ自分が別の立場だったら…と気持ちを相手に置き換えては絶対に考えられない問題で、だからこそ、心が張り裂けられるような思いが迫る。

おすすめポイント

◇国語入試出典作品
2014年 宮城県公立高校入試国語問題に出典

著者プロフィール

重松清
1963年岡山県生まれ。
出版社勤務を経て、1991年『ビフォア・ラン』でデビュー。学校を舞台に10代の心情を描いた小説も多く、多くの作品が映画化やドラマ化されベストセラーを生み出している。国語入試問題によく出典される作家としても、10代にお薦めしたい作家。
【主な受賞歴】
『ナイフ』坪田丈二郎文学賞受賞
『エイジ』山本周五郎賞受賞
『ビタミンF』直木賞
『十字架』吉川英治文学賞


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