瀬尾まいこ『幸福な食卓』

中学生・高校生におすすめ
優しくあたたかい物語
吉川英治文学賞新人賞受賞
「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」
佐和子は中学2年生。
父さんは「父さん」を辞めて、教師の仕事も辞めた。
母さんは家を出て、仕事をはじめて、近所のアパートに住んでいる。
天才児の兄・直ちゃんは大学に行かないで、いまは無農薬野菜を作っている。なんでも上手にこなす直ちゃんだが、小学生の時から毎日弾いているギターは一向に上達しない。
5年前、父さんは自殺しようとして失敗した。それ以来、佐和子の家族はなんとなくおかしくなった。少し変わっているが、みんな優しくて真面目だ。努力をし、いたわり合い、尊重し合って暮らしている。
「いま」が苦しいのならそこから逃げ出したって構わない。父さんを辞めた父さんも、家を出ていった母さんも、それでも「家族」はやめずに続けている。どんなにつらいことがあっても、必ず朝が来て、ご飯を食べて、そこに「家族」がちゃんといてくれることの安心がある。
父親らしくあること
母親らしくあること、
大人らしくあること、
子供らしくあること…
「家族」という形の中で窮屈さを感じることも少なくないが、「家族」の役割や家族にとって大切なことを考えさせられる物語。
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おすすめポイント

第26回吉川英治文学賞新人賞受賞
瀬尾まいこさんの短編は国語教科書にも掲載されています。また、国語入試問題にもよく出典されている作家さんです。

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