瀬尾まいこ『僕の明日を照らして』

  • でも僕は優ちゃんを失いたくない。中学生の隼太が守りたかったものはんだろうか。
  • 瀬尾まいこが描く「家族」の形
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本の紹介(あらすじ)

ママの再婚相手の優ちゃんは歯科医師でカッコよくて、優しい。
そして、時々キレて、僕に暴力をふるう。
ママと僕と優ちゃんと…僕はこの幸せを失いたくないから、誰かに話すつもりなんてない。
中学2年生の隼太の、戦いと成長の日々をつづる。

僕は、本当に純粋に「家族」の幸せを願っている。
そのために、自分を犠牲にすることがあっても。
そうして、「家族」を幸せにすることが、自分の役目だと思っている。
それって、大人が子供たちに「してやってる」と勘違いしていることだったりもするから皮肉。

どうしようもない大人を恨むことができたらもっと簡単なのにね。
病気が治って、一緒に暮らせたら幸せになれるって信じてるんだからさ。
ここにあるのは、大人のふがいなさや子供が感じている大人の社会へのやるせなさ。

明るくコミカルな物語が多い瀬尾さんの中でも、珍しく児童虐待を扱っている小説です。瀬尾さんファンの中でも好みがわかれる作品ではないでしょうか。「正義」という言葉ではすっきりを割り切れない10代の少年や母親の気持ちがよく描かれている作品だと感じます。

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文庫本の表紙の雰囲気がちょっと違うんだよね。単行本の方が好みです。

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この本の担当者
ゆう

「おいしいごはんと本があれば人生はぐんと豊かになる」
食べることと読むことが好きです。
学校図書館(小・中・大学)で働く本好き。よみきかせ、図書ボランティアなど子どもと本をつなぐ"みーとぶっくす"活動がライフワーク。本を通して人と人がつながることのお手伝いができたらうれしいです。
2021年、小さな移動本屋さんはじめました。(Instagram)

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