『介助犬を育てる少女たち』~荒れた心の扉を開くドッグ・プログラム

『介助犬を育てる少女たち』
ここがおすすめ
  • 中学生から高校生に読んでほしいノンフィクション
  • 動物が好きな人、いま気持ちが荒れているなぁと思う人
  • 読書感想文にもおすすめです

犬とのかかわりの中で見えてくるもの

「犬は彼女を無条件で受け入れ、
まっすぐな愛情を返してくれる動物。
人間に対してするような試し行動は全く必要ない」

ここはカリフォルニアにある少女の更生施設「シエラ・ユース・センター」。
シエラは日本でいうところの少年院のような場所。麻薬や凶器の不法所持、窃盗や暴行などの非行で少年鑑別所に送られた10代の女の子たちのうち「家にもどるよりここで生活した方がよい」と判断された人たちがここに集まる。

少女たちはここで、社会で生きていくために必要な教育や訓練を受けている。いくつかある訓練の中で注目されているのがここで紹介されている「ドック・プログラム」。

更生施設で暮らす少女たちが介助犬を訓練するという取り組みで、このプログラムはすでに20年近く続いている。

複雑で不安定な環境で育った子、
虐待を受けた子、
自分の居場所をもてなかった子、

すでに怒りや悲しみでいっぱいの人生を抱えた少女たちが、犬との関わりで得るものはなにか。
アメリカでの取り組みを紹介した本ですが、どこか身近で読みやすいのは、日本人女性の活躍が取り上げられているからかもしれない。

著者・大塚敦子さんは海外を飛び回る日本人女性ジャーナリスト。シエラでこのドックプログラムの授業を担当しているのは、日本人女性の鉾山佐恵さん。彼女は、ドックプログラムを行っているバーゲン大学の学生であり、介助犬トレーナーでもある。彼女がアメリカに来た経緯も興味深いので、犬の仕事に興味を持っている人にもぜひここを読んでほしい。

犬との関わりを通じて変わっていく少女たちの姿を見ていると、彼らに愛情の対象となるぬくもりが必要なのだな、と改めて感じる。

ブックデータ

単行本: 212ページ
出版社: 講談社
ISBN-13: 978-4062176972
発売日: 2012/6/14

素直な愛情を惜しみなく注いでくれる犬の愛情深さ・寛容さに癒されます。
内容もページ数もとても読みやすく、読書感想文にもおすすめです。

犬はわたしたちの大切なパートナーであり、私たちを助けてくれます。その中で、私たちにできることも考えていきたいですね。

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この本の担当者
ゆう

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