重松清『きみの友だち 』~友だちってなんだろう

  • 【BOOKS雨だれ】中学生におすすめ50冊
  • 友だちをテーマにした連作短編
  • 国語教科書で紹介・朝読書にもおすすめ

友だち、ともだち、トモダチ。
友だちのことで悩まない人がいるとしたら、それはとてもラッキーな人だ。
「友だちってなんだろう」と悩む中学生におすすめしたいのが重松清さんの『きみの友だち』。

とある中学生へのアンケートによると、中学生の悩みで一番多いのは「人間関係」について。いじめや友だちとの関係について悩んでいる人はとても多い。だれかとの関係は、ひとりで悩んでいても解決するはずもなく、だからそこ深い悩みに陥ってしまう。あまり悩みすぎないでね。
友だちってなんだろう?いつも一緒にいてくれる人?悩みを聞いてくれる人?
「みんな」ってだれのことだろう?友だちがいない?友だちが少ない?
友だちのことで悩んでいる人には特におすすめの1冊。

スポンサーリンク

本の紹介

11歳の誕生日プレゼントは新しい松葉杖(まつばづえ)だった。

恵美は小学校5年生の女の子。友だちと下校途中の事故だった。
降り出した雨。
恵美の傘に「入れてよ」と次々と入ってきた友だちに押されるようにして、車道に飛び出してしまったその時、白いライトバンにぶつかった…。
もう二度と松葉杖なしで歩くことはできない。
しかし、事故で失ったのは左足だけではなかった。

「あんたたちのせいだ」と友だちを責めた恵美の元から、友だちも「みんな」も離れていった。クラス対抗の縄跳び大会で回し手に決まった恵美。一緒に回し手に決まった由香ちゃんは、体が弱くてほとんど学校に来ていない子だった。

これは、恵美とそのまわりにいる子たちの物語。

クラスの中で「みんな」の中に入っていない恵美と由香ちゃんのふたり。
勉強もスポーツも一番のはずだった僕の前に現れたライバル。
「みんな」と一緒じゃないと不安なあの子。
11の物語の中に、「友だち」に気づかせてくれる大切な言葉がたくさんちりばめられているから探してみてね。

他人とは、人生で出会う他人。他人なのに悩みを語り合ったり、同じ時間を過ごし、思い出や感情を共有し、少しづつ他人とは違う大切な存在になっていく、不思議な存在なのだ。大切な存在になるはずだから、自分も大切にされたくて、分かって欲しくて、思いを共有したくて、思うようにならなくて、悩みは尽きない。

この本を読み終わって、おすすめしてあげたいと思い浮かんだその人が、あなたにとって大切な友だちかもしれませんね。

心に残るフレーズ

「みんな」がいちばん面倒くさいんだよ、そんなことも知らなかったの?
『みんな』が『みんな』でいるうちは、友だちじゃない、絶対に。
いなくなっても一生忘れない友だちが、ひとりいればいい。

おすすめポイント

朝読書・中学校教科書でもおすすめの本

国語教科書でおすすめ本として紹介されています。
光村図書中学1年生国語教科書
東京書籍中学2年生国語教科書
中学生の朝読書でもよく読まれている人気本

2017年度:中学生が朝読書で読んだ本ランキング16位!

国語入試問題に出る本

私立中学校国語入試問題に出典
【2018年】鎌倉学園中学校/近畿大学附属中学校
【2017年】福岡県筑陽学園中学校
重松清さんの小説は、ほかにも国語問題によく出典されています。

映画「きみの友だち」


【監督】廣木隆一
【出演】石橋杏奈、北浦愛、吉高由里子、福士誠治
【主題歌】「つないで手」

本をチェックする

もくじ

きみの友だち/あいあい傘/ねじれの位置/ふらふら/ぐりこ/にゃんこの目/別れの曲/千羽鶴/かげふみ/花いちもんめ/きみの友だち

きみの友だち
新潮社
重松 清 (著)

出版社 ‏ : ‎ 新潮社
発売日 ‏ : ‎ 2005/10/20
単行本 ‏ : ‎ 316ページ

この本もおすすめ