貴重な歴史資料集『レンズが撮らえた幕末の日本』

レンズが撮らえた日本
  • 歴史が好きな人に。歴史の資料として。
  • 社会の勉強に役立つノンフィクション

日本で一番古い写真

日本で撮影された一番古い写真はいつごろのものだろう。

さて、少し歴史のお勉強を。

1830年代、わが国では天保期にあたる時代、フランスで銀板写真が開発され、それからわずか9年後(1848年)オランダより長崎に輸入された。輸入したのは、上野俊之丞。長崎で坂本竜馬の写真を撮影したと言われる上野彦馬の父である。最終的に、このオランダ船積載の写真機一式を手にしたのは、薩摩藩主世子島津斉彬(なりあきら)であった。ここから、島津藩は写真技術の研究に力を入れ始める。時を同じくして、写真技術に興味を示したのが、尾張藩主徳川慶勝(よしかつ)。慶勝は、独自に情報収集し、写真研究を行った。

こうして、外国から輸入された写真技術は独自の研究を重ねて広がり、大きく変貌を遂げる幕末の日本を「写真」として記録したのである。

幕末期の写真がこんなにたくさん残っていたとは驚きました。どれも、比較的しっかりと表情が読みとれるほど、綺麗。坂本竜馬、大久保利通、伊藤博文などの超大物、それから新撰組(中でも近藤勇はちょっと写真がぼやんとしてますが、やっぱりカッコイイです!!)、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎、馬に乗った徳川慶喜とか、貴重な写真ばかりです。

社会の資料集が大好きな人に特におすすめ。幕末の時代がお好きな人は、ぜひお手元に。
国語や社会の人物写真にいたずら書きするのが好きなあなたは、思う存分楽しめますよ。←やっちゃだめ

レンズが撮らえたシリーズ

レンズが撮らえた外国人カメラマンの見た幕末日本〈1〉

レンズが撮らえた外国人カメラマンの見た幕末日本〈2〉

レンズが撮らえた幕末明治日本の風景

レンズが撮らえた幕末明治日本紀行

レンズが撮らえた幕末維新の志士たち

レンズが撮らえた幕末明治の女たち

レンズが撮らえた150年前の日本

レンズが撮らえた幕末日本の城―永久保存版

レンズが撮らえた オックスフォード大学所蔵幕末明治の日本

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