池上彰『学び続ける力』~いま求められている教養

池上彰学び続ける力 ノンフィクション
  • 中学生・高校生・大学生におすすめ
  • 池上彰さんの読みやすい新書
  • これからも学び続ける人に
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なぜいま教養が問われるのか

池上彰さんといえば、理想の上司ランキングの常連さん。前回の都知事選挙の公示前に行った路上アンケートでは、知事になって欲しい人NO.1に名前が挙がりました。

池上彰さんは、元・NHKの記者。2005年退職後、現在はフリージャーナリストとして活躍するかたわら、現在、東京工業大学でリベラルアーツセンターの教授として、学生に一般教養を教えています。

リベラルアーツとは、「人間としての教養」

これまで、日本の大学では専門性に重点を置く教育が主流でした。その結果、薄くなっているといわれている一般教養への見直しが行われています。

専門的知識を学ぶために大学に来ているのに、どうして一般教養が必要なのか。

例えば東日本大震災の時、テレビの中で地震の構造や原発の仕組みについて話してくれる専門家の話がちんぷんかんぷんだった、という方いませんか。

次々と出てくる専門用語を聞いているだけで拒絶反応しちゃった人もいるでしょ。

大丈夫。ほとんどの人がそうだよ。

ところが専門家のみなさんは、一般人の私たちが理解できていないということが分かっていない。相手に理解してもらうために説明しているという意識が薄い。

この意識のずれを埋めるにメディア・リテラシーや一般教養が必要なんですね。

この本では、池上さんが学生に教えるという立場から見えてきた「学ぶこと」について語られる。

教養とはなにか。学ぶ目的とは。

そして、学び続けることの先にあるものはなにか。

教養を身につけたからには、傍観していてはだめで、社会に対して積極的にコミットメントする、参加する、関わっていかなければ、真の教養人とは言えない。(本文より)

池上さんの文章はとても読みやすく、流れるように一度に読んでしまえる軽さと、自分を振り返らずにいられない重みを持ち合わせている。

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