佐野洋子『あっちの豚 こっちの豚』~文明になじめない豚のしあわせって

佐野洋子『あっちの豚こっちの豚』
  • 中学生から大人にもおすすめの童話
  • 佐野洋子オリジナルイラスト

しあわせってなんだろう?

佐野さんが亡くなったのちに、広瀬さんが別荘で見つけたのは、かつて母がこの絵本のために描いた絵だった。

かつて、同じタイトルの絵本が息子・広瀬弦の絵で出版されているが、佐野洋子オリジナルの絵で再出版された。単行本好きとしては単行本をおすすめしたいが、文庫本には表題作のほか「やせた子豚の一日」も収録されているので、こちらもまたこちらでおすすめ。

野生で自由に暮らしていた豚がなぜか文明的な暮らしに引きずり込まれる物語。
きれいな家に、すてきな奥さん、かわいい子どもたち。
まじめにはたらいて、お給料もあがって…。
それってすごくいいじゃない、って思うのだけれど、豚はなんだかしっくりこないらしい。

豚にとってのしあわせって何だろう?

中学生から大人にもおすすめしたい童話。

佐野さんのワイルドな野生の豚も味わってみて。

こちらの本もおすすめです