中学2年生のマナコは、私立G高校の教室で、友だちと夏期講習を受けていた。
たぶん2年後にはこの高校に通うことになる。
だけど、なぜかそのことが息苦しい…。
そんな時、雨が降り始め、窓から見える隣の家の庭、物干しにかかる真っ白なシーツに心を奪われて、気がつくと走り出していた。
大人のオンナになんかまだなりたくなくて、でも、早くここから抜け出せる大人になりたい。
矛盾した感情をころころ変化させながら、成長していく14歳の夏。
ブックデータ
受賞歴など
◇講談社児童文学新人賞受賞作
◇高学年から中学生まで
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