著者:相沢沙呼
出版社: 集英社
単行本: 240ページ
発売日: 2014/3/5
- おすすめ:中学生の女の子に
- 学校でうまく居場所を見つけられない中学生の女の子たちの物語
- 連作短編なので、あまり本を読まない人にも
本の紹介(あらすじ)
教室の中にうまく自分の居場所を見つけられない女の子たちの6つの物語。
たくさんの中にいるからこそ、だれかにわかって欲しいという思いは強くなるのかもしれない。本当にひとりなら寂しさなんて感じることもないのかな。
どのおはなしも女の子が主人公。女子特有の感覚がすごくよく描かれていて、女の子なら共感するところが多いはず。
教室に居場所のないサエとナツは、お昼を保健室で過ごしていた。ある日サエが「自分のクラスに戻る」と言い出して…(『ねぇ,卵の殻が付いている』より)。
どのおはなしも心に残っていて好きなのですが、中でもよかったのは
「死にたいノート」
「放課後のピント合わせ」
「雨の降る日は学校にいかない」
”お父さん、お母さん、先立つ不孝をお許しください”。早朝の教室で毎日手帳に書いていた遺書。その手帳を偶然拾ったのは、クラスでも人気者の女の子。持ち主を探すことになるのだが…。(「死にたいノート」より)
「雨の降る日は学校にいかない」は、えぐられるような辛さがあって、でもやっぱり応援したくなっちゃって最後まで読んでみて…、あっそういうことなのね、ってすとんと落ちる。感想だけ聞かされても、よくわからないよね。
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もくじ
「ねぇ,卵の殻が付いている」
「好きな人のいない教室」
「死にたいノート」
「プリーツ・スカート」
「放課後のピント合わせ」
「雨の降る日は学校に行かない」
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