リザ・テツナー『黒い兄弟』~煙突掃除夫として働くミラノの少年たちの物語

黒い兄弟
  • 【BOOKS雨だれ】中学生におすすめ50冊!
  • 1940年代を舞台にしたドイツの児童文学
  • アニメ「ロミオと青い空」の原案

本の紹介(あらすじ)

1830年ころのイタリア・スイスを舞台にした、少年たちの勇気と友情の物語。

ある日、イタリアの山奥の小さな村にほおにきずのある男がやってきた。男は貧しい家の子供たちをお金で買うのだという。ジョルジョは男に連れられて、他の子供たちと一緒に海を渡り、スイスに連れて行かれる。そこで厳しい煙突掃除夫として働かされるのだった。

当時のイタリアでは、実際に貧しい家の子どもたちをお金で買い、スイスで煙突掃除婦として働かせるということが行われていたそうです。

厳しい仕事やひどい仕打ちに耐えながらも、希望をすてず、ジョルジュたちは、『黒い兄弟』という秘密結社を作り、村に帰るために戦うことを決意する。

小さな子どもたちが過酷な労働に耐える姿や、必死に故郷へ帰ろうとする姿に心を打たれます。実際に、イタリア・スイスで行われていたこのような人身売買は、今は法律で禁じられていますが、このような時代に育ち、苦難を乗り越えた子供たちのことを忘れずにいたい。

ラストで、ふたりが生まれた村に辿り着くシーンはとても胸を撃たれます。

1894年ドイツ生まれ。

 名作アニメ「ロミオと青い空」原作

1995年フジテレビ系列『世界名作劇場』にて「ロミオの青い空」のタイトルでアニメ放送されました。
こちらの方がなじみがあるという人も多いかもしれませんね。

『黒い兄弟』は、復刊ドットコムのリクエストにより、2002年にあすなろ書房より新装版が刊行されました。

著者リザ・テツナー

クルト・ヘルトと結婚後、ふたりは物語の語り部としてドイツの子どもたちにおはなしを伝える活動をします。ヘルマン・ヘッセに「現代最高のメルヘンの語り手」と評されました。1933年、ヒトラーがドイツ政権を握ると夫婦でスイスに亡命。『67番地の子どもたち』『黒い兄弟』などを発表。クルト・ヘルトも『赤毛のゾラ』を刊行。

ブックデータ

 東京書籍中学2年生国語教科書でおすすめ本として紹介されました。

黒い兄弟〈上〉
あすなろ書房
¥1,144(2020/07/06 23:04時点)

単行本: 359ページ
出版社: あすなろ書房
ISBN-13: 978-4751521243
発売日: 2002/9/1

黒い兄弟〈下〉
あすなろ書房
¥613(2020/07/06 23:04時点)

単行本: 407ページ
版社: あすなろ書房
ISBN-13: 978-4751521250
発売日: 2002/9/1

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ゆう

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