『Sweet Blue Age』角田光代ら7人の作家たちが描く恋愛アンソロジー

『Sweet Blue Age』
  • 中学生・高校生におすすめ
  • 7人の人気作家による恋愛アンソロジー
  • 表紙写真は蜷川実花

人気作家による甘くて苦い恋愛アンソロジー

7人の作家たちが描く、甘くて苦い彼女たちの季節。

10代におすすめの恋愛アンソロジー。

蜷川実花さんの表紙写真に惹かれる。
虫食いの葉っぱってリアルで見るとレースのように見えて綺麗。美しい瞬間をこの美しさで切り取る蜷川さんと表紙にする出版社の感覚がため息もの。眺めているのが好きな私は、ページを開かなくてもそこに触れるだけで、もうぐっとくる。加えて、この作家陣のラインナップ。

『クジラの彼』『夜は短し歩けよ乙女』を読みたい本リストに入れてた私。これ1冊で両方読めちゃうなんてお得すぎる。自分からは手を出さない作家さんの作品にも触れられるってのが、アンソロジーのいいところ。

三羽さん、日向さんは、はじめましての作家さんでしたが、他の作家さん同様、読みやすくていい作品でした。ハズレなし。

いろんな作家さんを読んでみたいって方には、特にオススメ。
よく本を読む中学生や、高校生、もちろん永遠の少女にも(私もここに属しているつもり)おすすめです。

*もくじ*

角田光代『あの八月の』 夜の大学に忍び込む
有川浩『クジラの彼』 究極の遠距離恋愛って?
日向蓬『涙の匂い』 あわいあわい初恋の日々
三羽省吾『ニート・ニート・ニート』 出口のみえない日々のはてに――
坂木司『ホテルジューシー』もてあます自由とほどけない心
桜庭一樹『辻斬りのように』 5月のある朝、彼女の中で蠢きだしたものは?
森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』 底無しの酒量とちいさな勇気を抱いて……

ブックデータ

単行本: 374ページ
出版社: 角川書店
ISBN-13: 978-4048736749
発売日: 2006/2/21

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