- 和菓子屋で謎を解決!ほっこりミステリー
- おいしい本が読みたい人、お茶とお菓子を準備してから読み始めてね
本の紹介(あらすじ)
梅木杏子(アンちゃん)は、食べることが大好きな色白ぽっちゃり系の18歳。
高校卒業後、やりたいことが見つからなかった彼女が、アルバイト先に選んだのは、デパート地下の和菓子屋さん。賭け事大好き頼れる上司の椿さん、乙女系イケメン男子の立花さんなど、一風変わった同僚に囲まれながら、和菓子を取り巻く小さなミステリーが起こります。ミステリーなのにほっこりと温かい。
かつてスーパー地下で和菓子屋のアルバイト経験のある私には、ちょっと身近でなつかしい気持ちになった。
「赤毛のアン」をもじったようなタイトルもいいですよね。
人気では洋菓子に押されてる和菓子ですが、日本古来の日本の風土に合ったお菓子として、いま世界でも注目されているんですよ。
文中に「和菓子は俳句と似ている」というフレーズも登場しますが、ひとつひとつのお菓子の中に物語があり、それを読み説く面白さは、まさに、この本の魅力に通じます。読みながら、絶対、和菓子が食べたくなる。
ぜひ、熱いお茶と和菓子を準備してね。
本をチェックする
文庫: 405ページ
出版社: 光文社
ISBN-13: 978-4334764845
発売日: 2012/10/11
私立中学校国語入試問題に出典
『和菓子のアン』の続編『アンと青春』が国語入試問題に出典されました。
【2017年】文化学園大学杉並中学校
続けて読みたいおすすめの本
続編のほか、坂木司さんの『和菓子のアン』を原作に、猪狩そよ子が漫画化。アンちゃんが原作のイメージどおりでかわいくて、ほっこりします。
和菓子好きな坂木司さんがセレクトする『和菓子のアンソロジー』も、甘いもの好きさんにおすすめですよ。
ほっこりおいしいミステリーが読みたいなら、坂木司さんの『和菓子のアン』がおすすめ。読む前に注意してほしいのは、絶対に甘いものが欲しくなるから、この本を読むときは先に和菓子屋さんで生菓子でも買ってきて、熱い緑茶を淹れてどうぞ。