沼田まほかる『ユリゴコロ』

人を殺めることに取りつかれたある女性の直筆のノート。それは、家族の秘密を暴く告白でした。

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ノートに隠された家族の秘密

はじまりは、恋人・千絵の失踪だった。それから、父が末期がんに冒されていることいることがわかり、間もなく母が交通事故で命を落とした。次々と襲いくる不幸の中、男はある日、留守中の父の部屋から気になるものを見つけた。押入れの奥の段ボールに入っていたのは、古びたハンドバックと、遺髪のような切り落とされた髪の毛、そして4冊のノート。

〈ユリゴコロ〉というタイトルのついたノートに綴られていたのは、とある殺人者の告白文だった。

心がざわつくような告白を淡々と語る文面。医師から「ユリゴコロ(よりどころ)がない」と言われた少女は、自分の空っぽを満たしてくれるものを求めていた…。

幼い頃から家族に対して説明のつかない違和感を感じていた男は、やがてノートに綴られた家族の秘密を知る…。

衝撃的な告白をつづる淡々とした文章、そのギャップに読み手のこちらもするすると文章を取り込むように一気読みしてしまう。幸せな結末ではないかもしれないが、最後に愛を感じることができるはず。

ブックデータ

第14回大藪春彦賞
2012年本屋大賞第6位
2012年「このミステリーがすごい!」国内部門第5位

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ユリゴコロ (双葉文庫)
双葉社
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出版社 : 双葉社
発売日 : 2014/1/9
文庫 : 336ページ
ISBN-13 : 978-4575516425

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この本の担当者
ゆう

ぶっくす雨だれの店主。
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