村田沙耶香『しろいろの街の、その骨の体温の』

芥川賞作家村田沙耶香が描く中学生の物語
三島由紀夫賞受賞

村田沙耶香さんの小説は、読者の好き嫌いがはっきり分かれる。彼女の作品を「理解に苦しむ」と感じる人もいれば、まるで自分の一部のように痛いほどに共感する人もいる。後者は、村田沙耶香の見えている世界を自分の中にも持ち合わせている人たちに違いない。

教室の中はこんなにもむきだしの優越感と劣等感がぶつかり合い、大人でも子どもでもないだれかが作った見えないルールでぐるぐると回っている。

 

新興住宅地の、しろくて清潔な街。

小学4年生の結佳はこの街になじまない、この街を嫌う自分をどこか特別と感じている。

ある日、結佳は同じ習字教室に通う伊吹にキスをするのだが、それは、まだ子供っぽい伊吹を自分の「おもちゃ」にしたいと感じるような優越感でしかない。

優越感と劣等感の間で揺さぶられながら、少女は自分が傷つくことのない世界を創り上げていくが…。

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おすすめポイント(受賞歴など)

第26回三島由紀夫賞受賞

第1回フラウ文芸大賞

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