長江優子『ハンナの記憶 I may forgive you』

ハンナ記憶
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第二次世界大戦中、日本に暮らしていた外国人の史実に基づいた物語
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あらすじ

家族の秘密を知ることで歴史を知る。

『ハンナの記憶』もそんな小説。

波菜子は中学二年生。ある日、おばあちゃんのもとに外国からクリスマスカードが届く。差出人の名はハンナ・フォックス。
おばあちゃんはすっかり忘れてしまったのか、何も語ろうとしない。

そのころ、大きな地震に見舞われる。地震で崩れた荷物の中から波菜子は古いノートを見つけた。それはおばあちゃんとハンナが第二次世界大戦中に交わしていた秘密の交換日記だった。

横浜の山手にくらしていたハンナは、おばあちゃんの女学校の親友だった。
波菜子は日記のページをめくりながら、おばあちゃんが忘れようとしている戦時中の記憶と向かい合う。

ゆう
ゆう

戦時中、日本に暮らしていた外国人やその家族にどのようなことが起こったのか、この物語からいくらか知ることができます。

レビュー

ある秘密』を読んだ。2004年に「高校生の選ぶゴンクール賞」に選ばれた作品なのだが、フランスの高校生の目のつけどころの良さに脱帽する。

10代の主人公が家族にまつわる秘密を知るという自伝的作品は、高校生が興味を抱くのに十分なテーマであるし、読みやすさもあり、読み応えもある。なるほど10代にも選ばれるようないい作品ではあるけれど、さて、このようなテーマの作品を日本の高校生たちが「いい作品」として選べるだろうかと考えてしまった。(それ以前に、この手の本を読む高校生も少ないだろな…なんて)

司馬遼太郎作品などの歴史ものは、男女限らず10代でも「好きっ」という人はいるけれど、戦争や迫害の歴史に関する小説ってどこかお勉強的だものね。とはいえ、直接の体験談を聞く機会もほとんどないいま、本から知る情報は大きい。

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