乙一『死にぞこないの青』~こんな陰湿な先生は絶対に嫌だ!

乙一『死にぞこないの青』
先生からはじまる陰湿ないじめ。追い込まれたぼくを助けてくれたのは…怖い本を読みたい人におすすめです
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あらすじ

五年生になったぼくは、新しいクラスに不安と期待を抱いていた。

担任の羽田先生は、先生になったばかりの若い男の人だった。サッカーが得意で、話もおもしろい羽田先生は、すぐに人気者になり、クラスのみんなと打ち解けていった。怖がりで、引っ込み思案、クラスでも目立たない存在のぼくは、先生とほとんど話すこともなかったが、ぼくも先生と仲良くなれたらと思っていた、あの頃までは。

クラスの係決めのことだった。生き物係になりたかったぼくは、ちょっとした勘違いからクラス中に「嘘をついてずるをした」と誤解されてしまう。クラスメイトたちは、ぼくによそよそしくなり、やがて、羽田先生からも悪意をぶつけられるようになる。

ゴミが落ちているとぼくだけを注意したり、ぼくの失敗を見つけては笑い話にしてみんなに披露したり、ぼくのせいだと言ってみんなの宿題を増やしたりする。みんなの不満はぼくに集中していった。

そんなことが続いたある日、ぼくの前に不気味な男の子が現れる。体中傷だらけで真っ青なその男の子をぼくは「アオ」と呼んだ。他の人には見えないらしい「アオ」は、いったい何者なのか…!?

ゆう
ゆう

正体も目的もわからないまま姿を現すアオの不気味さ以上に、クラスメイトや羽田先生の中にある他者を貶めて自分の場所を守ろうとする心の奥の闇が怖い、怖すぎる。

怖い本が読みたい中学生からおすすめです。

漫画『死にぞこないの青』

2009年山本小鉄子の作画で漫画コミック化。

「死にぞこないの青」のほか「暗いところで待ち合わせ」「しあわせは子猫のかたち~HAPPINESS IS A WARM KITTY」の3作品を収録。どの作品も乙一さんの代表作と言えるおすすめばかり。漫画ではあっさりした印象があるので、おもしろかったらぜひ原作も読んでみて。

映画

監督:安達正軌

出演:須賀健太、谷村美月ほか

小説で登場する少年・アオは、映画では「少女」に変更されています。

著者プロフィール

乙一(おついち)

1978年10月21日生まれ。福岡県出身。

96年、17歳の時に『夏と花火と私の死体』で第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞し、デビュー。いくつかのペンネームを持ち、ライトノベル、ミステリー、ホラー、青春小説など、さまざまなジャンルで執筆。本名・安達寛高として、映画監督・脚本も務める。

【主な受賞歴】

夏と花火と私の死体』第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞

GOTH』第3回本格ミステリ大賞ほか

ZOO』第17回山本周五郎賞候補

『銃とチョコレート』第23回うつのみやこども賞

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