乙一『死にぞこないの青』~こんな陰湿な先生は絶対に嫌だ!

いじめ | こわい | ライト文芸

  • 主人公は小学生たち。中学生におすすめ
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  • 怖い本を読みたい人に

クラスの生贄になるのは・・・

五年生になったぼくは、新しいクラスに不安と期待を抱いていた。

担任の羽田先生は、先生になったばかりの若い男の人だった。サッカーが得意で、話もおもしろい羽田先生は、すぐに人気者になり、クラスのみんなと打ち解けていった。怖がりで、引っ込み思案、クラスでも目立たない存在のぼくは、先生とほとんど話すこともなかったが、ぼくも先生と仲良くなれたらと思っていた、あの頃までは。

クラスの係決めのことだった。生き物係になりたかったぼくは、ちょっとした勘違いからクラス中に「嘘をついてずるをした」と誤解されてしまう。クラスメイトたちは、ぼくによそよそしくなり、やがて、羽田先生からも悪意をぶつけられるようになる。

ゴミが落ちているとぼくだけを注意したり、ぼくの失敗を見つけては笑い話にしてみんなに披露したり、ぼくのせいだと言ってみんなの宿題を増やしたりする。みんなの不満はぼくに集中していった。

そんなことが続いたある日、ぼくの前に不気味な男の子が現れる。体中傷だらけで真っ青なその男の子をぼくは「アオ」と呼んだ。他の人には見えないらしい「アオ」は、いったい何者なのか…!?

正体も目的もわからないまま姿を現すアオの不気味さ以上に、クラスメイトや羽田先生の中にある他者を貶めて自分の場所を守ろうとする心の奥闇が怖い。

怖い本が読みたい中学生からおすすめです。

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映画原作

監督:安達正軌

出演:須賀健太、谷村美月ほか

小説で登場する少年・アオは、映画では「少女」に変更されています。

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